第5話 かど出

ホテルのフロントと顔馴染みの幸生。

新居決まったから、明日チェックアウトします。

小さなワンルームだけど と幸生。


そうでしたか。それはよかった。

ワンルームに疲れたら、また来てくださいよ!


ありがとう松井さん!

彼女は、何を言っても笑ってくれる。

彼女の笑顔は、仕事柄かもしれないが、

自然体で、癒される。

幸生、3歳ほど下らしく、別のホテルスタッフさんからお聞きし。独身だ。

スレンダーで、品があって、笑うと八重歯と

笑窪がみえ、瞳が澄んでいる。一言でいうと

品のあるスレンダー美人。


幸生は、ホテル暮らしの終わりの、寂しさが

彼女と、会えなくなる寂しさにいつの間にか

かわっていた。

チェックアウトの際、感謝の言葉と

携帯電話とラインIDを書いたメモを

彼女にそっと手渡した。

 心の動揺は、チェックアウトのサインを

乱した。彼女は微笑みとともに控えを、返してくれた。


美和子に電話した。

DV男 絶対に許さない!

家計費に詫び代乗せて25日中に振り込めと

怒りと共に、要求を返してくれた。

子供は?と聞くと、電話を切られた。

DV男! 吐き捨てられた。


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