何でもない日ハロウィン EPISODE 0 ~邪女神2柱、名状し難いエヌオカエヌオカと鬼天竺鼠 混沌を呼ぶ~
パパスリア
第1話 怒られるかも
「クララの
「そんな事なか、…有難う」
「両方に有ったら吸血鬼見たいだね」
ぎくっ。…何で俺がびくつかなきゃならないんだよっ。
中二に成ってもクララは、また同じクラスだった。
こいつとは、一緒に住んでいる。
「Trick or Blood(血をくれないと、イタズラしちゃうぞ)」
とか、あほな事を言って家に来た。
こいつは『見たい』じゃなく、
まず母さん、次に父さんを魅了し記憶を操作して、家に入り込んだ。
しかしその時俺は、クララの魅了に掛からなかった。
それからは、『何でもない日ハロウィン』と言うのを勝手に始めた。
何かあると
「Trick or ××××(××××をくれないと、イタズラしちゃうぞ)」
と、二択で言い寄る。
クララは、中二にしては小柄だけれど、
スタイルも良い、腹立たしい、モテるんだよこいつ。
「マール、マールの髪、すっごく
「ほんとだよねぇ~、超
ぴょこん。「う~~~ん、何も特別な事はしてないっすよ」
「へぇ~、いいなぁ~、
ぴょこん。「そうっすか」「おっきなリボンも可愛いよね」
ぴょこ!「えへへへ、有難うっす」
そしてこいつ、愛称マールこと、マールエルも一緒に住んでいる。
クララが
危ないだろう。
そう、
こいつは、男子も女子も信者が多いい。
そしてこの二人、学校や家でも、全然似てない双子の姉妹と言う事のになっている。
クララが姉で、マールが妹設定だ。
「ねぇ~、クララとマールエルは可愛いから双子なのは納得なんだけど、何で
どんな容姿なら納得なんだよ。
ぴょこん。「あぁ~、
「うぅ~~~それは、
それもう全くの他人って言わないか。
ぴょこ。「…そうなんっすか」「しぃ~、そうなっとると」
「・・・な、…何かすごいね」
「要するに社会勉強で来とるとよ」
「でもクララとマールって姉妹なんでしょう。どうして名前の長さが違うの」
ぎくっ。「あははは、そげん小さか事ば気にせんで」
ぴょこん。「あぁ~、それはっすねぇ~、私達の家系は、元貴族なんっすよ」
「そうなの」「すごぉ~い」「まじなん」
「ほぉ~、そげんねっ」
ぴょこ。「どうして当事者が
「うちは分家じゃけん」
「そうなんだぁ~」
ぴょこん。「それも女系の家系なので、長女がご先祖様の名前を引き継ぐんっすよ」
「そうなん」
ぴょこ。「私は二女なので、ミドルネーム無しでマールエル・ヨランカ・ピュージンゲン」
「そっ、そげんねっ、私はママやおばあちゃん達の名前を引き継いどると」
「だからあんなに長いの」
「そう、私の名前がクララ、ママがアリシア、おばあちゃんがアンネマリー、だからミドルネーム、アリシア・アンネマリー・アデラ・ダグナ・フランツェスカ・ハルフリーダ・ラインズ・ケイテ・リーゼロッテはご先祖様の名前なのだ」
「じゃぁ、ヨランカ・ピュージンゲンが
「そうなのだ、ファミリーネームは、本家貴族の領地の名前なのだ」
「えっ、今も領地があるの」
「今はなか、本家がもうのうなったのだ。でも領地の名前は残っとると」
「どこ、地図で分かる」
ぴょこ。「分るっすよ」
「本当、どの辺り」
ぴょこん。「スイスイの北の方にドイチェンの飛び地で、ピュージンゲンと言うところがあるっすよ」
「今度探してみよう」
「でも私達の直接のご先祖様は分家だから、元貴族と言うだけで
「へぇ~そうなんだ」
そうなのか。
どうして吸血鬼と天使が姉妹になっているのか気になるし帰ったら聞いてみるか。
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