秋(10句)


鈴生りの夕焼けの補色なるあけび



意固地でいい生きろよ飛んだ蓮の実よ



いつ叶う逢瀬はせつな金木犀



コロナ禍やただただ緋き曼珠沙華



下界は災いばかりと見るか月は



巣ごもりの窓TLに眺む月



TLを行くそれぞれの夜長かな



星流る未だ極夜の世界かな



一人いちにんの吾が憂えても秋うらら



秋灯は漁火ひとを吸い寄せて



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