マーケティング的に小説を編集してみたら
万年平社員ですが、かしこまりこは、マーケティングという仕事をけっこう長い間やっています。最近はオンライン上のマーケティングに特化してきました。
ウェブ上のテキストは、ほとんどの場合、ユーザーは読まずに「見る」傾向があります。ニュースとかブログとかは別ですが。
なので、ウェブサイトに載せるテキストは「9割の人は本文を読まない」と仮定して、タイトルやサブタイトルだけで内容がわかるようにしています。テキストは最小限にして、写真や動画をなるべくたくさん載せます。
メルマガやフェイスブックの投稿などは、10言いたいことがあっても、1つしか伝わらないと仮定して、一口サイズに切り刻んで小出しにしたりします。んで、ほとんどの人は小出しにしたやつの1個(もしくは0個)しか見てないと仮定しています。
学校を卒業したばかりのコピーライターさんだったら、目に涙を浮かべて辞表を叩きつけてきそうなエグい作業を、ベテランのコピーライターさんと共謀してやっております。
ベテランのコピーライターさんは、私が「この形容詞が長くてバナーに入りきらないんですけど、短い類義語ないっすかねー。」とか無茶なことを言うと「形容詞とか、いらないんじゃない?」とためらいなく削除したりします。うふ。
ある日、珍しく夜中に小説を書いてたときに、「ユーザー目線になって編集してみよう」なんて思いついちゃったんですよ。「要らないものは全部削除して、本当に要る情報だけ残したらどうなるかな。」とやってみたら、一語も残らなかったです。そのシーン全部まるまる削除になりました。本当の話です。夜中の疲れてるときに編集作業なんてするもんじゃないなと思いました。
友達や家族や恋人など、親しい人とコミュニケーションを取るとき、ほとんど無駄なことばっかり言ったりやったりしてると思います。女友達との会話が盛り上がって、5時間くらいあっという間にすぎて、母親から「あんなに長い間なに話してたの?」なんて聞かれて、しゃべっていた内容が1つも思い出せないなんてこと、よくありました。
小説にしても、作品が言わんとしているテーマのようなものが、最終的に読者の心に残るのかもしれませんが、そこに辿り着くために大量に紡がれた言葉の数々が、無駄なようでいて一番大切なじゃないですかね……なんて、うまいことまとめてみましたぁっ!
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