ステータス…複雑すぎでは?

メリー@ヒマラヤ

第1話 もしかして、自分…転生者では?

ダンジョンと呼ばれるものが一般に知られるようになって1年。

昔は空想の産物としてしか知られていなかった中で、

山などから大型化した動植物の発見が相次いだ。


当初は、ただ大型化しただけと思われていた中で、

大型化した動物の知能が高まったようで、各地で農作物の被害が急増。

一部地域では人への被害も確認された。

同時に飛蝗やカメムシ等の昆虫が大量発生。

駆除を行ったりしたものの、殺虫剤などに対しての耐性を急速に持ち始めた。


農作物の被害総額『1兆円超』。

政府は対策のため、害獣・害虫に対する専門のチームを組んだ。


対策チームは、どこからどこへ被害が続いているのかの分布を調べた。

その際、被害が始まったと思われる場所から、被災地は増加傾向にあるにもかかわらず、発生元と思われる近辺ではいまだに大量の大型の動物や昆虫が確認された。


日本国内の対策チームが発生元の絞り込みに成功したころ、海外でも同じような農作物や人間に対する被害が多数確認された。


アメリカでは、大量のヘリを用いた殺虫剤の散布をはじめ、

耐性を持ってしまった昆虫の群れに対して、軍用機の爆撃を行い焼き払う計画が実行された。

しかし、一時的に数が減少したものの発生元より延々と大型化した害獣・害虫が確認された。

発生元に対しミサイルなどを打ち込んだものの効果が確認できず、専門の対策チームを組み、大量の重火器を持ち込み発生元の状況確認が行われた。


その際、発見されたのが洞窟型の蟻の巣の形状をした地下巨大空洞

通称『ダンジョン』と名付けられた。


『ダンジョン』の中にはいくつもの分岐がある。

それぞれの分岐の先端にドーム状の空洞と大量の動物・昆虫の共食いの跡。

そして空洞の真ん中に黒い大きな穴 通称『ホール』

『ホール』からは、一定間隔ごとに通常サイズの動物・昆虫が湧き出ていた。

共食いを一定以上繰り返した動物・昆虫は、徐々に大型化していき、外で確認🅂なれる大きさ前後になったら、『ダンジョン』の外への進行が確認された。

『ダンジョン』内部では、分岐の先端の空洞部以外では、共食いも人間に対しての攻撃行動も行われなかった。


その情報が知られてから、数多くの国々が対策として『ダンジョン』の入り口をふさぐため、重火器により発生元の掃討を行いコンクリートで入り口を埋め立てた。



農作物に対しての被害が世界中で確認されたが幸い漁獲量の上昇また水産物の大型化により、一定の食料を確保することができたため、『ダンジョン』の被害による餓死者は海沿いの国では確認されなかった。

内陸部の国々では何故か『ダンジョン』の発生が確認されなかった。そのため、農作物の価格が急上昇した。



そんな事件も一年もすれば、

「雑草がなくなってよかったw」

「農作物も大型化してきたね!w」

「大型化した奴なんか普通サイズのより美味しいよね?」

なんて声が聞こえてくる。


そんななか、普段通りの生活が返ってきた中、

ライトノベルを読んだとき転生したことを思い出した!(誤解)


「もしかして、自分…転生者では?」

「ステータス!なんてねwラノベぇぇぇぇ!?」

「まさかほんとに?転生者だったりするの…?」

…だってなんか『ステータス』表示されてるし…?


≪ステータス≫

年齢:19

種族:人間〈-〉

総合レベル  〈-〉

 ・人間レベル〈-〉≫     

種族レベル〈-〉種族位階〈-〉系統樹〈1〉鍛錬〈-〉

クラス: 

総合レベル  〈-〉

 ・-      ≫

クラスレベル〈-〉クラス位階〈-〉系統樹〈1〉

クラススキル〈-〉クラス特性〈-〉

派生クラス

 ・-     ≫

発展クラス

 ・-     ≫

上位クラス

 ・-     ≫

複合クラス

 ・-     ≫

ジョブ:

総合レベル

 ・      ≫

ジョブレベル〈-〉ジョブ位階〈-〉系統樹〈1〉

ジョブスキル〈-〉ジョブ補正〈-〉

派生ジョブ

 ・      ≫

発展ジョブ 

 ・      ≫

上位ジョブ

 ・      ≫

複合ジョブ

 ・      ≫

スキル

 スキルボード

 スキルツリー

 スキルリンク

 ・      ≫

 スキルレベル〈-〉スキル位階〈-〉系統樹〈1〉  

基礎値

・10

 基礎レベル〈-〉 基礎位階 〈-〉 倍率〈1〉

素質値

・10

 素質レベル〈-〉 素質位階 〈-〉 倍率〈1〉

補正値

HP〈10〉MP〈10〉SP〈10〉

STR〈力〉 :10

VIT〈頑強〉 :10

AGI〈敏捷〉 :10

DEX〈器用〉:10

INT〈知力〉 :10

MID〈精神〉:10

LUC〈幸運〉:10

CHA〈魅力〉:10

称号〈1〉

[転生者(錯覚)]〈転生者だと錯覚している状態が一定深度以上〉

※(錯覚)状態の称号のため内容を正しく認識できません。

称号レベル〈-〉

称号位階〈-〉


「ついに能力が覚醒した!(?)で、なにしたらいいんだろ?」

「人間レベル〈-〉って人間性低すぎってディスられてる…?」

「≫押してみるのかな?」

・人間レベル 〈-〉 

≫人間 / ヒューマン

『人間 / ヒューマンを選択しますか?〈Yes / No〉』


「Yesを触ればいいのかな?何が違うんだろ?」


『種族:人間 / ヒューマンが選択されました。』

『種族レベルが〈1〉になりました。』

『種族:総合レベルが〈1〉になりました。

『種族位階が〈1〉になりました。』

『鍛錬〈0〉が解放されました。』

『クラス及びジョブの選択が可能になりました。』

『基礎レベル〈1〉基礎位階〈1〉になりました。』

『素質レベル〈1〉素質位階〈1〉になりました。』

『スキルボード・スキルツリー・スキルリンクが解放されました。』


「おぉ…なんか解放された…?もしかして人間扱いされてなかった?まさかねw」

「クラスとジョブって何が違うんだろ?」

「どっかヘルプ無いのかな?」

「・・・無いっぽいかな?まぁ適当に選ぶかな。」


『クラス候補:無職・学生・人』

「なにこのクラス候補無職と学生はわかるけど、人って…それってクラスなの?」

「どれにしよう?押したら説明出ないかな?」


『無職:ジョブ経験のないものがなることができる』

『ジョブ経験がない期間のみ全基礎値に成長補正:小』

『鍛錬の効果に上昇補正:小』

『ジョブについた時点で、自動的にクラスから消滅します。』

『鍛錬の効果に上昇補正:小』


「無職って意外といい感じ?」

「派生とか出てこなさそうかも?」


『学生:満23歳までの学生がなることができる』

『学業に励む際関係する行動に補正:小』

『学業に関連する鍛錬効果に成長補正:小』

『学業(学習)に関連するジョブについた際ジョブの成長補正:小』

『学業(学習)に関連しないジョブについた際ジョブ補正減少:中』

『満23歳時点で、自動的にクラスから消滅します。』


「学生…いいかも?努力が反映されやすくなるのかな?」

「学業に関連しないジョブ補正減少が痛いなぁ…」

「期間限定じゃなきゃな~…」


『人:人としての自覚があるものがなることができる』

『同族殺しを行わない間全基礎値に成長補正:小』

『同族殺しを行わない間全補正値に上昇補正:小』

『同族殺しを行った場合、基礎値・補正値の〈知力・幸運〉減少80%』

『一般的なモラルの認識によって減少値は増減します。』

『複数人での行動が前提のジョブについた際、

 補正値の〈魅力・幸運〉に上昇補正:小』

『同族殺しを行った時点で、自動的にクラスから消滅します。』

『同族殺しを行った時点で、自動的に【人】により得た恩恵が消滅します。』


「同族殺しって物騒な…補正値に上昇補正ってどのくらい補正されるんだろ?」

「ジョブ見てから決めたほうがいいのかな?ピンとくるものがないんだよね…」

「ジョブ確認しとくか…(軽く飽きてきた…)」


『ジョブ候補:-見習い・-使い・-者』


「なにこれ?」

『-見習い:専門のスキルが一定まで育っていないものがなることができる』

『〈-〉に入るものは主とする【行動系】スキルによって様々』

『ジョブ補正:関連する補正値1種に+5補正』

『選択した〈-〉に関連するスキル獲得補正:小』

『選択した〈-〉に関連するスキル成長補正:小』

『選択した〈-〉に関連する鍛錬効果に成長補正:小』

『先人に習うとき関連する補正値に上昇補正:小』



「〈-〉って決まってないってことか。」

「〈-〉って何があるんだろ?」


『〈-〉見習い』

『〈-〉候補:戦闘・生産・商業』

『戦闘:戦闘に関連するスキル及び知識の見習い』

『生産:生産に関連するスキル及び知識の見習い』

『商業:商業に関連するスキル及び知識の見習い』


「大雑把な分類だな…」

「専門的に分かれてない状態?なのかな?」

「つまりスキル成長系?」


『〈-〉使い:専門の道具などを使った行動が、

  一定水準に満たないものがなることができる』

『〈-〉に入るものは、主とする【武器・魔法・道具】によって様々』

『ジョブ補正:関連する基礎値3種に+5補正』

『選択した〈-〉に関連するスキル獲得補正:小』

『選択した〈-〉に関連する基礎値に成長補正:小』

『選択した〈-〉に関連する鍛錬効果に成長補正:小』

『先人に習うとき関連する基礎値に上昇補正:小』


「ん~…ま・ほ・う?」

「・・・魔法⁉マジか!あるのか!」

「魔法使い!これにしようかな?」

「まぁ、最後まで見てからにしとくか…」


『〈-〉者:専門の知識が一定水準以下のものがなることができる』

『〈-〉に入るのは、主とする要因により様々』

『ジョブ補正:基礎値及び補正値の【知力・魅力】に成長補正:極小』

『選択した〈-〉に関連する基礎値に成長補正:小』

『選択した〈-〉に関連する理解力・記憶力に上昇補正:小』

『選択した〈-〉に関連する知識に閃き補正:小』

『先人に習うとき関連する基礎値に上昇補正:小』


『〈-〉者』

『〈-〉者候補:転生者』

『称号により候補が発生します。』

『前提条件に満たない場合、表示されません。』

『転生者:転生に関連する者』


「・・・内容がいまいちわからん。」

「〈-〉見習いと〈-〉使いと違って知識人枠的な?」

「その割に、転生者に関連する者…?」

「…で、どれがいいのよ?」





 40度以上の気温の中、主人公の少年は・・・

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