第3話

お金というものが大事であることは、言うまでもない。

何故ならば、お金がなければ食料が手に入らない世界に生きているからだ。

ただし、人間の一生で食べることのできる食料の量には限界がある。

金持ちというのは、自分以外の人に食料を分配していくという仕事をしている。

自分が食べることだけで精一杯の人に、分配せよなどというのは酷だ。

けれど、少しでも、ほんのわずかでいい。

心ある人よ、飢え渇き苦しむ人に気を留めて欲しいと思う。

つまり、そこで苦しんでいる人というのは、他でもない自分自身であるということなのだから。

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