第2話 夢

本文】

ああ、いつもの夢が始まった


夢の中での、私はある女の人になっている

ただ、人間の女の人じゃないみたいだ

でって、頭に角が生えているし

周りにいる人も、背中に翼があったり、爪がすごく長かったり

そう周りにいる人たちも、人間じゃない


喋ってる言葉は、分からないけど、今日は何をするんだろう?

魔物と戦うのかな?

それとも、人間とかな?

夢の中の、私は人間と戦う、殺す

でも、なぜか嫌じゃなない、なぜなんだろう?


やっぱり、お母さんが私を嫌うのは、しょうがないのかな?




あれ、ここは何処なんだろう?私は何してるんだろう?

なんか、いつもの夢と違うな

本当に、何してるんだろう?

そうか、ここを隠そうとしているんだ

なるほど、あんな所に仕掛けがあるんだね




「うーーーん  もう朝か」



昨日、見た夢は、いつもより意味が、分からなかった?

でも、この夢、は何なんだろう?

なんで、毎晩のように、あんな夢を見るんだろう?

考えても、しょうがないか

さあ、起きて家の手伝いをしないとね



「おはよう、お父さん、お母さん」


「ああ、おはようロミナ」 「おはよう」


何時ものように女神さまに感謝の祈りを捧げ

朝食を食べる



「お父さん、今日はどうするの?」


「そうだな、今日から力仕事なんで、隣に手伝いを頼んでるから

ロミナは母さんの手伝いでも、していなさい」



お母さんの手伝いか



「はーい、分かりました、お母さん

何すればいいの?」


「ロミナに、頼むこともないし、遊んでなさい」



はあ、またそれか


お父さんジロって、感じで、お母さんを睨んでるけど



「分かりました、勝手にしてますね」



さて、どうしましょうか?、家にいても、お母さんと二人きりってのもね

そうね、少し山に入って山菜でも、取ることにしましょうか



「もう、いいかげん嫌になるわね」



つい、愚痴が出てしまうが、しょうがない

早く、あの家を出ないとね



「さて、山菜取りも、頼まれてる訳じゃないし、適当でいいか」



しばらく、裏山に入り、適当に山菜探しをしていたが

あれ? なんとなくあの山、昨日の夢で見た事あるような気がするな

そうだ、よく見れば周りの山々もなんとなく似てるような気がする

昔から見てきた景色だし、そのせいなのかしら?

そうだ、昨日見た夢の場所は、あの山の辺りじゃなかったかしら?

好奇心に駆られた、私は確かめに行ってみようとする



「そうだ、なんとなくだけど、こんな場所だった気がするわ?」



でも、違うようにも見えるわね

そうね、あそこに木は無かったわよね

やっぱり、関係ないのかな?

もうちょと、探検してみようかしら、時間は全然あるしね

たしか、この先ぐらいだったかしら、岩に隠された入り口が

あったはず


そうそう、確かあんな岩が、あ? すごい似てる

そうそう、たしかこの辺に、岩を動かす仕掛けがあったはずですけど

やっぱり、何もないわね

あれ、そういえば、仕掛けの上に土をかけてたわよね


ちょと、掘ってみようかしら 「ザクザク」


何にも出てこないし、山菜取りの、鎌じゃあ

掘りづらいし、もうやめようかな?


あ? あった? これそうよね?


よし、押してみよう 「ガクン」



「うわあーー」 「ビックリした」



「ゴォオゴォオオオオ」



ホントに動いた、あの夢は、ほんとに有ったことなの?


よし、ここまで来たら最後までいくわよ



「いや、真っ暗すぎて、何も見えないわね

夢のとおりなら、そんなには広くなかったはずだし

手探りで、いってみようかしら」



そうね、夢と違って少し入っても、奥に行けなかったら

明かりを持ってきてから、出直しましょう


そう決めた、私は四つん這いになり、


岩の中に入り始めた


闇の中に1分も、いたんだろうか?


だいぶ眼もなれ、なんとなく周りが分かるようになってきた



「そうだ、夢の中の私は、ここで何かをしていた」



そうだもうちょと奥だ、そこで、何かをしていた


そのまま、10分ほども、闇の中を這い続けたろうか



「そうよ、ここだわ、間違いないわ」



その時、800年間、眠り続けた魔法陣が動き始める



「え? なにがおきてるの?周りが光り始めた

いえ、この光景は夢でみたわ」



私は夢で見た、ままに、魔法陣の中心に移動してみる



「きゃああーー なに?」



突然、魔法陣の文字が私の体に移動を始める

不思議な文字が、私の体に張り付き

いや、私の体に染み込んでくる


苦しい、何がおきてるの?


苦しい、あまりの苦しみに、私の意識はなくなった

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