旧約・転移と狼少女と

秋雪 こおり

弌部 狼少女と転移青年

空章 プロローグ

弌話 夢と未来と

俺は突然興味がなかった「ケモミミ少女」が出てくる夢を見た。

汚れた欲望を持つ事の多い思春期ぐらいの男子には少々刺激の強い内容だった。

主従契約だの“キス”か“えっち”を迫られるなど…

奴隷趣味まであるのかと呆れる。

俺は「梅田うめだ 浩弐こうじ」15歳、高校生だ。

高校入試では全国最低水準の成績になっている気もするが…定員割れのおかげで助かった。

そして今日から五月連休ゴールデンウィークになる。

勉強をしなければ留年はほぼ確定。

そんな留年→退学処分(学力不足)の未来を変えるべく俺は図書館に向かった。

そして事件は起こる。

…俺は図書館に向かって…ここは?

周囲は暗く、何一つ見えない。

しばらくして、いかにも犯人な男がやってきた。

男は厨二病の副産物であるような呪文を唱える。

すると俺がいる床が光る。

男が呪文を唱え終わった瞬間、目の前が光りに包まれた。

俺は…死んだのか?

いや、死んだらこんな風に考えることはできない。

クラスメイトにラノベとゲームに精通したオタク系イケメンと話していたときに聞いたことがある。

異世界転移…

絶景が目に入る。

確信した。ここは異世界だ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る