第十話…監獄

 今日の空は丸太小屋の天井。

 ……まさかゲームの中まで勉強させられるとは…… (´;ω;`) キビシッ。




 老騎士が、拙者にこの世界の学問を教えてくれている。

 


 「……であるのでありまして~」


 (@ω@`) 【内政】ってムズイね……。




「次は、【軍役】です。さて~」



「ぽこ~♪」

「うさ~♪」


 二人は退屈してたので、釣りに行ってきて貰っていたのでござる。



「釣りおつかれさま! 二人もいっしょに…」



 ピコピコピコ……。


 ぇ? ……二人ともゲームにいくのですか?… (´・ω・`) 気持ちはバッチリよくわかるでござるが。



 ……さて、拙者たちが請け負う【軍役】とは、つまるところ。


【将官 および 騎士】 …… 5名 (内訳……拙者・ポコ・ウサ・老騎士)

【歩兵】 …… 25名

【弓兵】 …… 10名

【荷駄】 …… 10名


 以上計50名を、王様の定める【寄親】であるボロンフ辺境伯爵様の指揮下で、戦時になれば『動員してくださいね』とのことでござった。


 なんとか兵隊さんを集めなくては……ってか、そもそもこのあたりには住民のみなさんがほとんどいませんね (;’∀’)


 どうしますかね??(動揺)



「……あれ? 騎士枠が一人たりなくないでござらぬか?」


「そこはボロンフ伯様の【軍監】が一名入ります」


 家庭教師役の老騎士はキリキリと答える。



「なんでござる? それは?」


「お目付け役でございますよ、領主さま。貴方が戦場で裏切らないように」



「ぇ~?!」


「ボロンフ伯爵様の軍にも、王国からの【軍監】がはいりまするゆえ……」



…(´・ω・`)



「まぁ、今日はここまでにしましょう!」


「わ~ぃ♪」



 拙者は歓喜し、ポコ達と一緒に『老騎士さん歓迎の鍋パーティー』の準備をするでござるよ~♪

 力の強いウサが薪割をし、器用なポコが鍋具材切り分け、拙者は……、



「ブタは邪魔ポコ~!」


…(´・ω・`) 怒られた。




 その晩、拙者たち3匹と1名は石狩鍋パーティーをしましたでござる。

 

 老騎士さんには銅のインゴットをいくらか渡してあるから、あとは何とかなるはず。




 ヾ(▼ω▼´メ)ノ がぉ~!!


 じい様騎士のお酒を誤って飲んだ我が軍武力最強のウサが暴走!



 (‘д‘⊂彡☆))Д´) ぱ~ん ☆

 

 ……ブタは酔ったウサにシバかれて気絶した (´xωx`)無念。





「…ブヒ、石狩鍋おいしかった❤」


「……ブヒブヒ…??」


「ブヒブヒブー(熱い、熱い……)」



 Σ( ̄□ ̄|||) 何?何? なんぢゃぁぁぁ??


 拙者が飛び起きると丸太小屋は、既に火の海でござった。



「アチチチチ……」

「火事ブヒ~!!」

「誰か助けてぶひ~!」


「おうよ!」


 …… へ?? いま誰が何を言った??

 

 

 ガシャーン!(金属音)

 

 (・皿・`;) ぇ?



 拙者は丸太小屋を焼け出されたあげく、捕虜収容用のような檻にぶち込まれたでござる。


 ……しかも、きつく縛られたでござる。



 ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ぱ~ん ☆


 ブタは頭をシバかれ、今日2回目の気絶となった上、さらにドナドナされていったのであった。





「ブヒ……(´Д⊂ヽ モゴモゴ……」


 ブタが目覚めたのは薄暗い洞窟の中だった。



「ブヒブヒ……頭のタンコブが二つも …痛い (>_<) 」


……頭をさするブタの目の前に大きな影が座りこむ。



「ブヒ?」


「ぶぅぶぅ!」



Σ( ̄□ ̄|||) ブタ語が通じた? 相手は獣でござるか??





「……まぁ……聞けや」


 物凄く低くて怖い声の主が拙者に話かけてきたのだった……。

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