第七話……領土

 今日も空は青い。

 リアルの空は核戦争の歴史の足跡が色濃いが、ゲームの中の空は極めて青い。





 さて、宝箱を前にして……。


 たっからばこ~ (゜∀゜)人(゜∀゜)人(゜∀゜)ノ ぽこぶひうさ~♪



 ……。

(鍵がない。)


 が……、ウサが怖いので頑張って開けた(必死)



 (´・ω・) まぢまぢ……。

 中を見ると豪奢な印璽と羊皮紙の巻物が入っていたでござる。


 (´・ω・`) 食えねぇ……(たしかに食べ物ではない)




 3匹で巻物を拡げてのぞき込みます。


 (´・ω・`) 書いてある字が読めねぇ……。




 3匹とも識字能力が低い模様……。


 ……が。


【システム通知】 …… 【領地】の権利書を獲得いたしました。ぱんぱかぱ~ん~♪

【システム通知】 …… すみやかに受領のサインと押印を願います。



 〆(・ω・`)カキカキ…… なんだかサッパリ読めなかったでござるが、登記簿謄本みたいなものでござるかね? システムの誘導の元で署名押印。



 ……署名すると、巻物は地図になった。


 結構広いでござるな……。



 しばし3匹はまぢまぢ地図を見てニマニマと妄想を膨らませていた。


 ブタ妄想……『魚の養殖用の池がいいでござるな!』

 たぬき妄想……『食べ物ポコ~❤』

 うさぎ妄想……『エン・ドル・ペソー!!』



 (´・ω・)(・ω・`)(・ω・`) 相談ちゅう。

 議事はすべからく腕力の高いウサ(うさぎ)が支配し……。



 (☆ω☆`) 「金銀財宝ウサー!」


 という結論に達し、トレジャーハンティングではなく、無駄にダダッ広い領地(?)にて【鉱山開発】することになったでござる。




 ぇ? 労働者でござるか?



「ブタとタヌキはきびきび働けウサー!」 ヾ(▼ω▼´メ)ノ がぉ~!!


 ……どうやら拙者が労働者のようでござった (´;ω;`)ウッ…





 ……が。



【システム通知】 …… 【緊急】……サーバーと遮断されました。



『な~ぃす 母上~❤』


 暫しの暗転ののち……。




「……一体いつまでゲームやってんだよ!?」

 拙者はブチ切れた母上に引きずられ夕餉に相成った。



「母上! 今日のご飯は?」

「ん? ご近所さんからいただいた沖縄料理の豚の顔チラガーだよ」


「ぇ? なにそれ? (;’∀’) 」

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