第二話……跳躍 ──エピローグ②──
──遡ること二年前……西暦24万5040年秋。
「よかったね~ブルー」
拙者は自他共に認める、ちょっと変わった地球人の中学生。大好きなおばあちゃんにVRMMOのゲーム機械とゲームソフトを買ってもらってご満悦だった。
母にせかされ、電話口でおばあちゃんにお礼を言い。
「ゲームやってきます!」
と、『ご飯だよ~』と母親の声を振り切り自室へ飛び込む。
「よぉし、これで学校でみんなに馬鹿にされずに済むぞ!」
拙者は、説明書も読まずにゲームソフトをフーフーしてゲーム機械に差し込みVRゲームの世界に飛び込んだ。
『わ~い、さっそく名前を……』
『……ん?』
【システム通知】 ……… 【名前】と【種族】と【容姿】と【初期ボーナス10連ガチャ】は既に決定されております。
ぇ……どゆこと? (。´・ω・)?
【システム通知】 …… すでに設定されとるというとんじゃ! このボケェ!
Σ( ̄□ ̄|||) ぇ~なんでよ?
【システム通知】 …… ではゲームをお楽しみください…ウフフ❤
暫しの暗転ののち、拙者はとある丸太小屋の前に現れたようだった……。
ふと……右手をみる。
『うん……きれいなヒヅメだ! 今日も健康❤』
『……!?』
Σ(・ω・ノ)ノ! ぎょぇぇぇぇ … なんで ヒヅメなの?
【システム通知】 … 【種族】はブタです~♪
「ぶひぃぃぃぃぃ~」
……まったりと静かな湖畔のほとりの丸太小屋の辺りに、悲鳴のような拙者の声(鳴き声?)はこだましていった。
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