第6話 ウォータモルンの謎とハーネス

「マッキー、やっぱりこの車は何か問題を抱えているのじゃないのか? あんなに全力で追っかけて来るのは普通ではないぜ」

「シュナジー、やっぱりこの車を修理してしまったのが悪かったのだろうか」

「しかしマッキーが家に持帰らなければ、スクラップにかけられるだけだったよ。それを俺達が走れるようにしたまでだろ! なっ!」

「そうだけどね、しかし今になって考えてみると変だよ。廃車するだけなのに遠い村の整備工場にわざわざ依頼をしているし、引き取りに行ったのは廃虚になった建物の中、それも薄暗い部屋に丁寧にシートまでかけてあった。どう考えても変だ」

「へーっ、そんな場所にあったのか。それってウォータモルンの話だろ、全然知らないし、聞いた事がないな」

「俺とシュナジーが初めて会った場所覚えている? 町の中の水くみ場」

「あー、そうだったよな。そこで初めて会ったな、懐かしいな」

「その水くみ場から道を真っすぐ西の方へ走った所だよ。何もない林の道の脇にポツンと一軒のビルがある所」

「そこか! 知っている、昔からあるボロい建物だ。あそこは幽霊が出ると皆が信じていたよ。よく入ったなその中に」

「えーっ、幽霊? 確かに寒気はしたけど、その時は知らなかったから何とも思わなかった。天気も良かったしね」

「まあ、幽霊話は近所の子供達が作った物だろうけどな」

「そう言えばあの建物の二階部分には半球体の物体があったよ、中身はただの空洞だった」

「あのボロいビルの中にそんな物があったのか、知らなかった。あのビルまだあるのか?」

「たぶんそのままだと思う。シュナジーも行ってみる?」

「行ってみようよ。それにこの車の何か謎がとけるかもしれないな」

 二人は車の方向を変え、以前に車を引き取りに行ったビルへ向かった。

 近くといっても距離はそれなりにあり、道の状態は次第に悪くなり林の中へ入って行く。そんな山奥におじいさんが一人道端から見ていた。

「あぶないな、こんな所におじいさんか?」

「なにか、こっちを見ているよ」

「もしかしてレース会場で追ってきた男達の仲間か?」

「それはないと思うけど、ただ見ているだけじゃない?」

「そうかな、絶対この車を見ているぜ」

 シュナジーはそこにいるおじいさんが気になり、少し手前で車を止めた。

「ほらーっ、こっちに近づいて来たぜ」

 頬と額に長い年月をかけて深く刻まれたしわのあるおじいさんはマッキー達に言った。

「やっぱりそうじゃ、クラウス・スモービルじゃろ! この車、懐かしいな。まだあったんじゃな」

「えっ、おじいさんこの車を知っているのですか? 誰も見た事のない車と思っていたのに。しかも名前まで知っているなんて」

 マッキーは思いもしないおじいさんの言葉にびっくりした。

「昔、子供の頃、この車に乗せられていたよ。いつも後ろの座席に座らされていたから、前の席に座れた時は嬉しかったのう」

「この車に乗っていた時があったのですね、今僕達が乗っている物にですか?」

「いや、たぶん違うじゃろ。この車も沢山あったはずだからな」

 おじいさんはマッキーの顔よりも車の方に目線を向けて話し続けた。

「この車が何台もあったと言う事は、今も同じものが何処かにあるって事ですか?」

「たぶんそうじゃろ。だがわしの記憶も曖昧だ、実際はいくつもなかったのかもしれない……いや、本当は今そこにあるクラウスの車が一台しか存在しなかったのかもしれないな。いくつもあると思い、若い頃はその車が欲しくてたまらなかったよ。わしの乗ったクラウスは後ろの座席の左側シートに十字のほつれがあり、そばにたばこで焦げた跡があったのを思い出すよ」

 マッキーはクラウスの座席を確認すると、言った通りの所にほつれと焦げた跡を見つけた。

「おじいさん、やっぱりこの車ですよ。ここのシートに言った通りのほつれがあります」

「そんな偶然あるのかい? もっと沢山あった気がしたが、どれどれ」

 おじいさんがクラウスの車内をみると、懐かしむように言った。

「ああ、やっぱり懐かしいな。五十年経った今でも子供の頃を思い出す。一九一〇年、確かにわしの乗った車はこのクラウスだよ。やはりクラウスは目の前にあるこの車だけだったのだろうか?」

「おじいさん、実はこの車、先の道端にあるビルの中にあったんです。謎が多過ぎて今からもう一度そのビルを調べてみようと向かっている所です。この車の事についていろいろと聞きたいのですけど」

「わしはこの車に乗せられていただけだから、詳しくはないよ。その時に運転していた人もこの車を借りていた」

「当時の持ち主も解らないって事ですか」

「この車は農作物の作業を手伝いに行く為に使っていたのじゃ」

「農作業ですか? わざわざ車を使って行くのです? そんなに遠い所に」

「そうじゃ、遠い所だったな。今思えばどうしてあんなに遠くへ行って親に手伝いをさせられていたのか謎じゃ。ただ心地の良い所という感覚だけが残る。そういえばこの車は水面を走っていたな。空だって飛んでいたかな」

「水? 空を飛ぶ? そんな事が出来るなんてすごいですね」

「そうじゃ、手伝いに行くのに海を越えて空を浮いていっていた。確かにそうだった」

「すごい、ではこの車は水を燃料としているのは知っていましたか?」

「水か、分かる。水で走るのじゃろ。しかし当時はただの水ではなかったような覚えがある……な」

「ただの水ではない? 何の水ですか?」

「ううん、それは覚えていないなあ、まったく覚えていない。大体農作業を手伝いに行った所もすぐに忘れるくらいだ。そこへ行くと以前の事も記憶がなくなる気がして。手伝いに行った事に関してはうっすらと覚えていても、だんだん忘れて行くのじゃ。まるで夢の中の話のように不思議じゃった」

「夢の話ですか? よく分からない事が多くて、他にも何か聞かせてもらえますか?」

 おじいさんは下を向いたまま話を止めた。

「すまんな、わしはそのくらいしか分からない。この先にあるビルの事も知らないしな。本当だ。疲れたからもう行くよ」

「あ……すみません、話をありがとうございます」

 おじいさんをゆっくり見ると、向こうもゆっくり見ていた。

 そして何か考え込むように行ってしまった。

 二人はクラウスが重要なものだという気がしてきた。

「シュナジー、おじいさんは、さっきの男達と違ったね」

「違ったな。この辺に住んでいるのかな、どうしてこんな林の中にいたのだろうな」

「それも聞けばよかったね」

「だな」



 二人は車のあったビルへ向かった。その建物はもう近くのはずだがなかなかビルを見つける事ができない。

「あれ? 確かこの辺だったはずだけど。まだ先だったかなぁ」

「大丈夫か? あのおじいさんと一緒で忘れてしまったのかい? マッキーおじいさん」

 二人が乗るクラウスは砂利道を進み続けるが、目標のビルは見当たらない。

「確かにこの辺りにあったんだけど、あのビルは消えてしまったのか。これこそ夢を見ているみたいだ!」

「しかしビルを見過ごすかなぁ?」

マッキーは、オーナーがビルを解体すると言っていたのを思い出した。

「シュナジー、ごめん、たぶん行き過ぎている。Uターンしてくれる?」

 来た道をもう一度戻ると、道の脇に空き地を見つけた。

「ここだったか!」

そこはただ砂利が敷かれているだけの空き地に変わっていた。

「ここはただの更地じゃないか、見つかるわけがないぜ」

「あーあ、こうなってしまう前に来ればよかった。クラウスの謎は解けないままだよ」

「ここに建っていたものを崩して、今度は何かが建つのか?」

「うん、オーナーは新しくビルを建て替えると言っていたよ」

 シュナジーが砂利の表面を見ていると、工具らしきものを見つけた。

「ん?」

落ちていたと言うよりもほぼ砂利の中に埋まっていた。それはスパナのようにも見えるがボルトを回せるようになっていない。整備工をしている自分も見た事がないものだ。

「何かの工具なのか?」

 シュナジーはその工具みたいなものを拾うと、もう一つ何か埋まっているのを発見し、すぐに堀おこした。

「なんだこれ、ピンかな。何かの紋章が入っているぜ」

「シュナジー、一体それはなに? それもクラウスに関係あるのかな」

「ただのガラクタだろ」

「でもひょっとすると何か関係があると思って」

「持って帰るのか? それ」

「一応ね、調べると何か分かるかもしれないし」

「でもこの車こそ、更に調べていく価値があるよな」

「俺も知りたい事は沢山出てきたよ。でも一人ひとりにこの車の事を聞いてまわるのはあまりにも酷だよ。それだからと言ってまたレースに出たり走り回ったりすれば、また男達に狙われてしまうだろうし、調べれば危険な目に遭うような気がして」

「だけど、ここまで来たらクラウスを手放せないだろ? いっその事、狙って追っかけて来る奴らにトラップを仕掛けて、逆にこっちからいろいろ聞いてみるとか」

「だめだめ、無理だよ。絶対奴らに取られてしまうに決まっているよ」

「そうかな、やっぱり車は表に出さない方がいいか。何処かに隠しておくか?」

「そうだね、とりあえず俺の倉庫に、また保管していた方がいいかもね」

「ああ!」

「どうしたシュナジー」

「マッキーの倉庫は一番危ないよ」

「どうして?」

「倉庫を荒らした犯人はたぶんあの男達だよ。強盗に入られたのはクラウスを引き取ってからの話だろ?」

「そうか、男達なのか。それじゃ俺の倉庫は駄目だね。他に見つからない場所に隠しておこう」

「おお、そうしようぜ」

「あなた達、やっぱりここにいたのね」

「えっ? 何? 誰?」

 マッキーがびっくりして振り向くと一人の少女が、鬼のような形相で立っていた。

短い髪が似合う顔立ちで小顔で細身の姿、目元はキリッとしていて、とてもかわいい少女だったが、その目は鋭かった。

「君は誰?」

「あなた達こそ何者なの? 何故その車に乗っているの?」

 返答しようとするマッキーは迫力ある彼女の勢いに圧倒されて口をつぐんでしまう。

「いや、修理とかして……」

「その車が何なのかわかってらっしゃるのかしら!」

 彼女は腰に手をあてて仁王立ちのままこっちをにらんでいる。

 シュナジーはマッキーに小声でつぶやいた

「何だかこの女、怖いな……」

「怒っているみたい……。俺達何か悪い事したかな?」

「いや、今度こそ黒い男達の仲間なのかもしれないぜ……?」

「そうかな、もしかしてこの車の持ち主かも……」

「ああそうだよ! きっとそうだ、この車返そうぜ……」

「あなた達! さっきから何をブツブツ言っているの、わたしはあなた達に言いたい事があって、レース会場で見かけてからだいぶ探してきたのよ」

「すみません、すぐ返します」

 とっさに出たマッキーの返事がそれだった。

 話に気を取られていて、黒い服の男達が追ってきているのには気づかなかった。



 姿を隠し、マッキー達を双眼鏡で見ながら話していた。

「ラウル殿、やはりここにいました。今度は逃がしませ……、ん?」

「何だ、どうした?」

「いや、二人の他にもう一人見えます」

「誰だ、そこの住人か?」

「いや、違います、女の子です。小僧達と話をしているようです」

「もしかすると、その子は娘ではないのか?」

「娘ですか?」

「モーリスだよ、モーリスの娘」

「ええ、そうかもしれません。確認いたします」

「やはり気づいていたか。すぐに三人をまとめて捕らえろ! 絶対のがすなよ、いいな」

 黒い男達は三人のもとへ忍び寄る。



「なんだ、君の車ではないの? でもこの場所に僕達が寄るとわかっていたって事は、ここにあった建物の中に保管されていた事を知っていたの?」

「いいえ、わたしは!」

 何か言いかけた時、彼女は黒い男達に気づいてその場から逃げた。だが思い出したように立ち止まるといったん二人の所へ引き返し、バッグから丸い玉を取り出してマッキーに突き出した。

「ねえ、追っ手が来た。あなた達にこれを預けるから、持って早く逃げて」

「何これ? ガラス玉みたい」

「マッキー、あそこ、あの男達が追ってきているぞ」

「本当だ!」

 彼女はその玉を残して既にいなくなっていた。二人もすぐに車を出した。

「なんだなんだ、何故彼女も逃げるのか? マッキー、その玉は何かすごい物じゃないのか?」

「これ? ただの玉にしか見えないけど。しかも完全に透明でなく濁っている、とても価値があるものに見えないよ」

「でも、男達にこの玉は関係があるのか? 奴らの手に渡ってはいけないものか?」

「俺達がこの玉を受け取っても、何もできないし役にもたたないね」

 クラウスは速く、追っ手から逃れる事ができたが、その先で男達に待ちかまえられていた。

「まずいぞ、マッキー」

「まずいな、シュナジー」

 シュナジーはアクセルを緩めるが、後ろからも追って来るのが見えた。

「とうとう取られてしまうなマッキー。この車も俺達も何処かにつれて行かれるのだろうか」

「逃げるように彼女から言われたけど、言われたけど、更に逃げ続けるのは無理だよ。どうする?」

「どうするも何も、こうするしかないぜ」

 シュナジーは緩めかけていたアクセルを最後まで踏み込んだ。するとお湯のたぎるような音がして車は加速した。



「ラウル殿、小僧達は止まる気配がありません」

「躊躇するな、バリケードを強化しろ。なんとしてでもくい止めるのだ」

「しかし、衝突すると車が壊れる可能性があります」

「かまわない、あの車はそう簡単には分解しない」

 シュナジーの運転するクラウスは速度を落とす事なくバリケードの直前まで来た。バリケードを突破する勢いで突っ込んで来る速度に、ラウルの組織は焦っていた。

「小僧らは本気だ、うろたえるな」



「行くぞー! マッキー」

「了解!」

 マッキーはタッシュボードで足を踏ん張り、手を後ろにまわしシートをつかんだ。車がバリケードにそのまま突入しようとする状況に、男達はその場を逃げるように離れた。

 そのままシュナジー突進していった。

「行けっ!」

 マッキーは一瞬時間が止まったかのように思えた。

 マッキーは全身の力を解放し、ゆっくり目を開いた。

「ん? どうしたシュナジー」

 シュナジーはバリケードの手前で停止していた。男達はたじろいたまま目線は一つの方向に向いていた。

目の前には少女がいた。

「あっ! さっきの子、なにやってんだ?」

「ここはわたしに任せて、隙をみて逃げて!」

 彼女は自分の車をバリケードに突入させて、車体はボコボコに傷だらけとなっていた。

「大丈夫か、すごい事やるぜ」

 突入した彼女は男達に捕まってしまった。

「君はモーリスの娘か、こっちに来い!」

 黒い服のリーダーであるラウルは自らそこに立ち、彼女の手をつかむと、自分の方へ引き寄せてつれていった。マッキー達が心配そうにしているのを見て彼女が乗り出すように言った。

「二人ともラウルの組織から早く逃げて! わたしの努力を無駄にするの?」

「ラウルの組織? ああっ、わかった。行くぜマッキー」

 クラウスは彼女のおかげで黒い服の男らに取られる事なく逃げ切れた。

「大丈夫かなぁ、彼女はこんな事までして車を取られないようにしているなんて」

「奴らはラウルの組織と言っていたぜ。一体車と何の関係があるのか。彼女といい、黒い男達といい」

「やっぱりこの車、スクラップにした方がいいのかなぁ?」

「えーっ? せっかくここまで修理してきたのにか? キュリーの車より速いのに」

「そうだけどね。しかしもうレースには出られる状況ではないし、この車に乗っていると何か大変な事に首を突っ込んでいる気がしてきたよ」

「結局は、車が黒い男達に渡るとまずいのだろ?」

「そういう事だよね。何故この車狙われているんだろうね」

「クラウスは旧型のクラシックカーで少し価値があったとしても何にもならないし、珍しく水で走る車ではあるが、そんな物を組織ぐるみで捜すのか?」

「でも水で走るという事はやっぱりすごいよね。それにおじいさんが言っていたように、水に浮かんだり空を飛んだりしていたなんて。この車は科学の結晶だね」

「やっぱり廃車にするのは止めだよな! もったいないぜ」

 二人にはクラウスの話題が尽きない。車がマナ村につく頃はもう日が暮れていた。



「君はモーリスの娘だな」

「……」

「いつまで黙っているのだ」

「……」

 少女はウォータモルンにある、三階建ての使われていないビルの中に囚われていた。

「ラウル殿、例の玉がみつかりません」

「何故だ、おい娘。石英(せきえい)を何処に隠した」

「……わたし、そんなもの知らないわ」

「知らないはずはないだろ、白状しないと売り飛ばすぞ!」

「好きにすればいいじゃない。だけどわたしの口を封じれば何も出てこないわ」

「生意気な小娘だ」

「お前ら、娘の持ち物を調べあげろ、必ず石英を持っているはずだ。何処かに隠しているなら見当の付く所も調べろ! お前達はそれくらいしかできないだろう、またもやクラウスを逃したのだからな」

「申し訳ありません」

 ラウルの子分どもは、頭を上げる事ができなかった。

「おい、娘! モーリスは今何処にいる。居所を教えろ」

「父は死にました」

「死んだ? なんと、そう聞かされているのか」

「新しいエネルギー開発の実験中、調合していた化学物質の反応の力が大き過ぎて、発生したガスに引火し、建物ごと吹き飛んだのよ」

「その目で見たのか?」

「どういう事? 話は母から聞いただけだわ、もう十二年も前の話わたしはモーリスに一度も会った事がないわ。どうしてそういう事を聞くのよ」

「死んだモーリスか……、まあいい、確かお前の母はクラウディアか。クラウディアは生きているのか?」

「生きているに決まっているでしょ! 母はいつだって健康で元気だから」

「クラウディアは知らないだろうな。お前ベース、の島は分かるか? 知らないだろうな」

「ベースの島? 島って何?」

「グランドスベースだよ、知らなくてもいい。あれはモーリスが知っていたはずだ。モーリスがいないなら、お前が持っているはずの石英だけが手がかりだ。出さないとお前はずっとこのままだ」

「……」

 彼女はまた黙り込んだ。

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