P5
だが、うたい手は
船上でもひっきりなしに食べ物を求め、
準備していた食料だけでは追いつかず、
船で釣った魚を毎日食わせているうちに、
彼と魚の重さに耐えかねて、船は沈んでしまった。
王の使いと兵隊たちは、
小船にのってほうほうの体で逃げ帰っていった。
いっぽう、うたい手はというと
この上なく心地よさげにぷかりと海にうかび、
まるでもとからのすみかであったかのように
すいすいと泳ぎはじめた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます