第二十五話 パール・ハーバー
護衛艦隊よりも一足速く真珠湾近海に到着した一航戦二航戦は出せるすべての艦載機を出撃させ、二度目の真珠湾攻撃を敢行した。新たに開発され、量産体制に移行された新型艦上爆撃機「惑星」を筆頭に艦戦「烈風」、艦攻「流星」から編成された艦上機隊による軍港や陸軍施設に500kg爆弾や新開発した惑星用噴進砲を用いた飽和攻撃を行った。
迎撃にP51やXP72などの戦闘機がハワイ航空基地から全機出撃した。しかし彼らの抵抗は火に油を注いだようなもので、歴戦の精鋭海軍パイロットによって飛ぶ七面鳥を撃ち落とすようにどんどんとその撃墜数を伸ばしていった。艦爆隊はハワイの航空基地や弾薬庫、海軍ドックの一部に爆撃と航空機用ロケットによる攻撃を行い、結果陸軍基地はほぼ壊滅状態、航空基地も滑走路に爆撃孔ができ、とても着陸などできる状態ではなくなった。元から真珠湾にいたであろう太平洋艦隊はこの攻撃を察知してかどこかに出払っており、軍港はもぬけの殻であった。が、いくつかの旧式駆逐艦が停泊していたため、軍港の爆撃も並行して行われた。
結局この戦闘で失ったのは惑星五機と烈風十三機、流星一機のみであった。
-その数日後、ハワイ沿岸には大和と共に上陸用舟艇と大量の輸送船がやってきていた。
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