異世界生存ノ心得〜survival in a daze〜

世も末コウセン

其の零.不幸自慢ノ心得

其の零.不幸自慢ノ心得

 世界はひどく理不尽で無責任だ。自分の生まれたい場所も親も環境も選ばしてはくれない。それなのにそんな恵まれない環境で長い間生きていかないといけないのだ。

 これこそ地獄であると思う。

「お前よりも不幸な思いをしている人もいる」と思う人も何千いや、何万といるだろう。もしかしたら何億かもしれない。そう思われるのは当たり前だ……。

 この日本と呼ばれている国は世界を見渡してもトップクラスに治安がよく、住みやすい環境だろう。ではなぜ僕はこの世界に悪い印象を持つのだろう。僕がひねくれているから?それとも、僕が他の人とは違う考えを持っているのか?どれも違うだろう。

 僕は周囲の人間にかまって欲しいだけなのかも知れない……。

 皆さんはどう思うだろう。

 僕はこう思う「僕たちは世界の歯車なのではないだろうか? ゲームのようにセーブ&ロードが出来ないこの世界の歯車になること、使い捨ての道具になる事。それがこの世界に生まれた意味なのではないだろうか」とね……。

 僕がこのように考えるようになったきっかけを今から皆さんに少しだけ話そうと思う。

 それでは咲かせよう。僕の非凡で残酷で美しく穿かない虚無の花を……。

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