あとがき+α

あとがき

改めまして皆様、本作品を執筆しました"芋メガネ"と申します。


まずはじめに、ここまで作品を読んでくださった読者の皆々様にこの場をお借りして感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました……


いや、本当に、いつ終わるんだ、どんな展開だよって途中投げられても仕方ないような展開になったりしながらもここまで読んでいただいた皆様には感謝しかありません。


このあとがきでは基本的に皆様の感謝を述べるだけにして終わりにしようかと思ってもいたのですが、最低限、ここまで読んでくださった皆様にはここだけは伝えなければならないなという点についての釈明というか、弁明をしていきたいと思います。特に問題なかったよ、興味ないよという方は少し飛ばしていただければと想います。

内容としては主に、『黄昏大隊及びヴァシリオス』、『結末における少女』についてです。


『黄昏大隊及びヴァシリオス』

最後の7話ほど、派手にバトらせて頂きました。実際の卓でもクライマックス戦闘は彼らとの戦いでPC達と死闘を繰り広げてもらいました。ここで一番伝えたいのは、何故ヴァシリオスが最後敵対したかについてです。正確には、自分のヴァシリオス・ガウラスという男の像についてです。

元々シナリオフックにはこの様な展開は記載されておらず、正規ルートならば共闘にて終わるはずです。しかし、このFoHメンバーは垂眼くんを始めとして因縁が浅からぬものになっていたのです。特に垂眼くんに関しては本当に一度も攻撃を与えず(これはセッション中も)だったので、互いにリベンジの機会を設けたいと思ったのが一つでした。

そしてここからヴァシリオス像についてですが、時折TLにてヴァシリオスは逆襲のシャアにおけるシャアに似ているというつぶやきを見た気がします(出典不明のため違ったら申し訳ないです)。ただ、自分は彼をシャアほど理想や宿敵の戦いのために捨てられるほど純粋な人間には思えませんでした。具体的にはナタリアを救うためにジャーム化したりしてしまうほどには、甘さを残した人間だと思えたのです。だから今回、少女を救いたい反面仲間達も救いたいという迷いの中で悪を演じきって、彼らと死闘を繰り広げてもらいました。時折見せた優しげな表情とかはその辺からですね。そういった意味でも彼には最後の最後まで敵として立ち塞がり、同時に彼らに道を指し示す立ち回りをしてもらいました。ちなみにこの辺の解釈については2020年7月辺りに懺悔のように自分が呟いていました。


『結末における少女』

遺産とは切り離されて鬼斬りの古太刀を必要としなくなったエンドを本シナリオでは迎えましたが、これについては賛否両論な方も多いと思います。

正直自分もここについては悩んだのですが、2点ほど理由がありました。

まず一つとしては遺産が残ったままでは現状維持になってしまうな、というのが一つ。もう一つが"プレイヤー"、PL、PC共に報酬を与えるべきだと考えたからです。

まず前者の現状維持についてですが、2話目以降の発端としては、平穏に日常を送ろうとする遺産の少女を狙ってテロが引き起こされるというものでした。つまり今後も彼女が遺産である限りはいつかまたこの様な危機に襲われる可能性は高く、せっかく死にものぐるいで助けたのにというのは些かPC達が報われないとも思い遺産とは切り離して、完全に呪いから解き放たれるという終わり方にしました。

そして後者の報酬についてですが、自分はゲームについては"成功には報酬を"というモットーを掲げています(とはいってもゲームクリエイターでもないですしそんなシナリオ組んでもいませんが)。そして今回のシナリオにおける報酬とは何かを考えた時に、富や名声ではないし経験点も求められていない。……この作品での少女の愛されっぷりで分かって頂けてるかもしれませんが、少女の幸せこそが彼らにとっての一番の報酬だと自分は判断しました。そこから前述の遺産からの解放と、鬼切の古太刀からの解放を今回のシナリオのプレイヤー達への報酬として用意した感じになります。



とりあえず確実に痛いところというか、釈明しなければなと一年前から思っていたところについては以上になります。

正直もっとあるとは思いますがどうか、何卒ご容赦いただければと思います。いや、本当にすみません。逆に気になる点があればリプやDMでも気軽に聞いていただければと思います。


あと余談ですが執筆順としては『黄昏の残光』→『少女とネモフィラと少年と————』→『本編』の順番で執筆してます。このエンドに繋がる様に最初から書いていました。



はてさて、長々とここまで読んでいただき大変ありがとうございました。


最後に改めまして、本作品の元となるシナリオの製作者であるケイさん、素敵なRPを魅せて下さったでろんちょさん、lolyさん、O太さん、たかはるさん、そして何よりこの作品を読んでくださった皆様に感謝を申し上げます。

本当に、本当に最後までお付き合いいただきありがとうございました。


このFoHという作品を通じて多くの方との縁を結ばせていただきました。

本作品はこれにて終わりますが、どうかまたその縁をもとにTwitterや卓、はたまた別作品でお会いできればと思います。


それでは皆様、またどこか別のところで。

















……終わるとは言ったのですが、もう一話だけ、もう一話だけ最後にお付き合いいただければと思います。

それでは、また。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る