第2話 二百年位前の勇者2

「とうとう追い付いたわ!」

 ランカは威勢良く銃を構える。

「観念しなさい!」

 すると、追いかけていた魔族とは、別の魔族が目の前に現れた。

「観念するのは、お前だ」

 いきなり目の前に魔族が現れた。

 手には刀を持っており、ランカに切りつけようと振り上げた。

 ランカは息を飲む。

 それはスローモーションのようだった。

 ランカは斬られるより早く、体のバランスが崩れ、少し後ろに下がった。

 そして、目の前で、あの男が斬られていた。

「うっ」

 赤い血が四方八方に飛び散った。

 そして、ゆっくりと倒れ、動かなくなった。

「どうして……」

 ランカは一瞬放心状態となったが、すぐに持ち直し、刀を持った魔族の胸を狙って撃ち、見事に命中し魔族は倒れた。

「くそー」

 二人の魔族はまた、逃げた。

「待ちなさい!」

 ランカはまた、追い掛けた。

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