僕はまだ初恋相手の新任女教師に思い続けること5年巡り合いは唐突に

白黒オセロマン

0話   僕の初恋

不思議な気持ちだった…小学校で初恋をするのは当たり前だと言われるだろうが、僕の初恋の相手はクラスの担任の先生だった、4年生の頃から担任でなにかと僕を気にかけてくれた、人だった…

例えば僕は持久走大会で1位を取るのが毎年の目標だった。

夏休み毎日毎日走っていると、何故か先生が、毎日朝早くから僕が走っていることを誰にも言っていないのに何故か知っていて、応援してくれた。元々走るのはすごく遅かった、でも努力して3年生の頃になると努力を重ねた甲斐もあり、3位になれた。

だが、勝負の年の4年生の時、練習でも何度も1番にもなっていたが、持久走大会前日から、胃腸炎になってしまったが、無理矢理出た。スタートこそ3位だったが、途中でめまいがして転倒してしまった。どんどん追い抜かされていく。

僕は心の中で本当に何もかも終わってしまったという気持ちでいっぱいだった。

不意に体支えられ、フワリとした感覚がある、僕は死んでしまったんだろうかと、思っていたが、隣から…

「拓昌さん、頑張って!私と一緒にゴールまで走りましょう!」

そう言って僕の体を支えたのは、担任の高木先生だったのだ。

自然とポロポロ涙が出てきて…

いつの間にか意識がもうろうとしている中、僕は一人で猛ダッシュして走っていた…

結果は27位と決していい結果ではなかったが、高木先生がいなかったら僕はあのまま心折れて最後まで走りきれなかっただろう…

その日から高木先生のことを考えると胸がドキドキして眠れない日もつづいた。

自分でも恋をしたときずかなかったからだ、

その後は5年生の時も6年生の時も1位だった

何故なら自分のためというよりも、どんな時も、僕を応援し、見守ってくれた先生への期待に応えたかっただからだ。

その期待に応えたいという気持ちがいつからか、これって恋なんだなと気づいたのは、

6年生で小学校最後の退任式の日だった、

高木先生は、4年生の頃来た新任だから今年僕たちと同じで、この小学校を去ることになったようだ、朝から体育館に呼び出されたので何かなと、思っていくと、係の先生かよくわからない先生から

「高木先生の花束、拓昌が渡してくれないかついでに一言なにか言ってくれ」

と、言われたので分かりましたと言い、一言なにを言おうか考える。

考えているうちに体育館に集合し、いつの間にか、退任式が始まっていた。

そして、あっという間に僕の番になった。

先生に花束を渡すとき、

「アレ?なんだろう先生がいなくなるって、この感じすごく胸がモヤモヤして、恐ろしさくらいの消失感が僕を襲っていくようなこのかんじは?まさか僕って先生のこと好きだったのーーー??」

一瞬で色々と考えた、花束を先生に渡す。

「先生新しい学校でも素敵な笑顔の高木先生で頑張ってくださいね?」と言った。

本当は喉まで

ー先生ずっと好きでしたー

という言葉が出てきたが、抑えた。

これにて僕の初恋は終了してしまったのである。


〜五年後〜

残念ながら僕はどうやらまだ初恋を引きずったまま、高校生になってしまったようだ。



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