第2部 Rendezvous x

第1部のあらすじ

 ※第1部の完全なるネタバレです。



 ギルドに所属した紬〈イトア〉は、冒険者として必須とされる選定試験に挑む。──が同じギルドメンバー、トゥエルにより嵌められそうになる。それを無事回避し苦戦しつつも合格を果たす。ここでトゥエルが男性であるという秘密を知る事になる。


 冒険者として第一歩を踏み出した紬〈イトア〉。死霊アンデッドドラゴン吸血鬼ヴァンパイア人食らいグール二角獣バイコーンの討伐に参加。


 ドラゴンの討伐では無残にも一度目の死亡を迎えてしまう。無の世界の中で自分の在り方と向き合う。この死がきっかけとなり、カナタに正体がバレてしまう。そして彼も紬〈イトア〉同様、異世界の創造主と契約を交わした一人だという事実が判明する。


 吸血鬼ヴァンパイア討伐では、紬〈イトア〉は吸血鬼ヴァンパイアに攫われ囚われの身に。なんとか仲間の救出で脱出できたものの吸血鬼ヴァンパイアの瞳術にかかってしまい、それを解除する為にトゥエルに唇を奪われてしまう。


 紬〈イトア〉のファーストキスを奪われた事に嫉妬したカナタ。完全にたかが外れ紬〈イトア〉に少し不埒な事をしてしまう。二人は気まずい関係に。後に現実世界で仲直りを果たす。


 人食らいグールの討伐では、ギルドメンバーであるエテルの幼き頃の知り合いが闇堕ちした姿に一同は衝撃を受ける。幾度も仕留めるチャンスはあったのにも関わらずエテルが庇ってしまい難航していた。最後はエテルの腕の中で静かに眠りにつく。


 そこで紬〈イトア〉は五分間だけチート級に強くなれるリミット解除という新たな能力を開花。その後その力の制御コントロールに奮闘する。


 二角獣バイコーンの討伐では、負傷したカナタの為にリミット解除以上の力を自分の中に存在する悪魔との契約により得る。その代償として身体の一部を犠牲にしてしまう。それに苦悩するカナタ。初めて二人は言い争いをする。


 その後、紬〈イトア〉とカナタの二人はパートナーとしての契りを交わし、その証として唇を合わせる。カナタにとってファーストキスだった。そして討伐の際に共闘した死神の双子という異名を持つ二人が紬〈イトア〉の所属するギルドの正式なメンバーとして加入することに。双子の妹ラメールはカナタに一目惚れしてしまい想いを寄せる。

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 恋愛面では、紬〈イトア〉同様、現実世界から召喚された奏多〈カナタ〉から告白を受けたり、異世界に来て初めて出会った少年、エテルからも想いを寄せられ間挟みという関係に。二人からの積極的なアプローチに恋愛経験の乏しい紬〈イトア〉はたじたじにされてしまう。


 そこへ紬〈イトア〉は性別は男性、心は乙女のトゥエルの元へ身を隠し、彼と親交を深めていく事に。始めは乙女だったトゥエルも紬〈イトア〉との出会いがきっかけとなり元の男性としての部分が芽生え始める。


 そしてトゥエルもまた紬〈イトア〉に密かに想いを寄せていき、最終章では、ついに想いを告げる。また、紬〈イトア〉自身も自分の想いに気が付き、彼女が想いを寄せていたのはトゥエルだった事に気付く。紬〈イトア〉はお互いの気持ちを確かめ合い相思相愛だった事に喜びを感じる。


 しかし、紬〈イトア〉と奏多〈カナタ〉には、取扱説明書ルールの縛りである、現実世界と異世界を行き来できる有効期間の一年が過ぎようとしていた。異世界の創造主から、現実世界に戻るか異世界に残るかという苦渋の選択を強いられる。そこへカナタの提案により、自分たちの命一つ分を対価にもう一年の異世界召喚への延長を希望。


 その提案に面白がった創造主の気まぐれにより無事受理。もう一年間異世界で過ごす事に。その際カナタにもリミット解除が出来るようになる。第2章は、リミット解除が出来るようになったカナタの特訓から物語はスタートする。

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