第96話 やっと戦えた
天使召喚は本陣のユウヤを興奮させていた
「ねえねえ、チカ凄い光景だよ、聖書にある週末の時ってこんな感じかな?」
「ゆうちゃん終末だよ、週末だと毎週天使が来ることになるからね。それに狙われてるのはゆうちゃんだよ、どうするの?」
チカの突っ込みを受け流しつつ、ユウヤは力を込め出す。
「ふっわっはは・・・神の下僕ごときが、この私を滅ぼすだと、身の程しらずがぁ!・・・ってこんな感じかな?」
「完全に悪役だね、魔王感でてるよ」
「ありがとうチカ♪」
チカと話しながらも力の充填は続く
そこにオキが走り込んできた
「陛下!天使の軍勢が此方に向かってきます、お下がりください、ここは我々が引き受けます」
チカは驚きを隠せなかった
「オキさん、私達を心配してくれるのですね」
「奥方さま、当然でございます。さあ、早くお逃げを!」
「オキ、お前はいい奴だな、だがよく見ておけ、怨恨のみで戦いを支える者に私を倒せぬ。私は義によって立っているからな。」
「はっ!」
あらためて頭を下げるオキに
「よく見ておくんだ、我々の真実の戦いを、のちの世に伝えるために。」
「陛下!」
オキはこれから起こる事の証人に選ばれた事を誇らしく、感動に涙していた
「この私は8時間待ったのだ。貴様達のような分別のない者共に我々の理想を邪魔されてたまるか!」
ユウヤの雷公鞭が最大火力で発動する
「この一撃が歴史を変える!」
天使の軍勢に向かい巨大な雷が襲いかかる!
辺り一帯に強烈な光を放ち、地上から天使の軍勢が見えなくなった・・・永遠に
光が収まったあと、空には何も残されていなかった
「陛下!お見事でございます。私ごときが進言するまでもなかったのですね」
「いやオキ、君の心遣いは嬉しかった。感謝の気持ちと共にこれを受け取ってくれ」
ユウヤはタラリアの靴を授けた
「これは?」
「タラリアの靴といって風のような早さで動けて、空も自由に飛べるようになるアイテムだ、これを使って今後も俺に仕えてくれ」
「はっ!陛下のお心に感謝いたします、我が忠誠陛下に捧げます」
オキの絶大なる忠誠を勝ち取った
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