第44話 必要なもの

リナ、ミナの二人が来てからしばらくが過ぎた

優先的に犬人族の家を建てた為、移住してこれるぐらいには家が出来ていた

「さあ、そろそろ呼びに行くか?」

シンが提案してきた

「そうだね、あまり遅いと心配もするだろうし、シン、カズマとナオを連れて迎えに行ってもらえる?」

「あいよ!」

「リョウタとタクミは各家を軽く掃除しておいて、俺は周囲に壁を作って村の仕上げをしておくよ」

そして、各自は動き出した


俺は村のエリアに壁を作っていった

村の中には居住区、果樹園、耕作地に分けているが果樹園は森で見つけた多彩な果物を持ってきていたが畑には何も植えていなかった、

「どっかで、種を入手したいな、さてどうするか?」

今後について少し悩みながら壁を完成さしたので家に帰った


自室で休憩し、魔力回復をしていると玄関の方が賑やかになったので出ることにした

「シン、おかえり、無事連れてこれた?」

「おう!ゆうちゃんもお疲れ、立派な壁が出来てたな、魔力は大丈夫か?」

「休憩して、少しは回復したから大丈夫、取りあえず、チカやみんなも一緒に集会所で挨拶しようか」

「そう思って、集会所に集めておいた、ゆうちゃんとおじょうが来たら揃うよ」

「じゃあ、チカー挨拶に行くよー」

「はーい、すぐ行きますー」

奥からチカがきた

「ゆうちゃん、もう大丈夫なの?」

「ああ、大丈夫、さてチカ、シン挨拶にいこー」

俺達は集会所に向かった


集会所に着くと賑やかになっていた、どうやら先にリナ、ミナが着いていて犬人族の皆に村の説明をしているみたいだった

俺達が着いたのを確認してカズマが

「おじょうと若がいらっしゃった、静かになされよ!」

俺的に入りにくくなったのだがシンにうなされ入った

俺とチカが入ると犬人族の皆は頭を下げていた

「あーそんなに偉い訳じゃないから頭を上げてください」

俺は慣れない空気に負けていた、チカを見ると苦笑いしながら俺を見ていた

「旦那様、奥方、ご機嫌うるわしゅうございます、この度我ら犬人族を受け入れていただきます光栄にございます、我らに出来ることがあれば何なりとお申し付けください」

「かたいかたい、もっとフレンドリーに行きましょ、それより何か入るものはありませんか?近々買い出しを検討してますので足りないものがあればその時に揃えてきます」

「はい、リナ、ミナから聞いたのですがすぐ入るものはありません、お心遣い感謝いたします」

「もし、必要なものがあれば誰かに伝えてください用意できる限りの事はしようと思います、あとまだ種を用意していないけど畑と果樹園の管理をお願いします、倉庫に入れているものは自由に使ってください」

「何から何までありがとうございます、我らの忠誠は旦那様の元に!」

「そんなに重くとらえなくていいから、それより子供達が健やかに育つよう頑張りましょう」

そう言うと長を含め犬人族の多くが涙していた

「なあ、ゆうちゃん、近々買い出し行くのか?」

シンが質問してきた

「ああ、作物の種とか服とか入手したいから、帝国の街にこっそり行こうかと、ついでに仲間の情報を入手出来たらいいと思っているが」

「メンバーは?」

「船動かす為、俺が行くのは決定で後は服を買うのに女性の誰かかな?こっちの防衛も、あるし、多くでは行かないつもり」

「わたしが行きます!」

チカは断言した

「チカは警備の面からお留守番がいいなぁ~」

「ダメですよ、他の人とデートなんて」

「いや、デートじゃない」

「いいですね!」

「はい、シン!一応リョウタとナオも借りて・・・」

「二人で行きましょ!新婚旅行がわりに」

後半は声が小さくなっていたが上目遣いの涙目に俺は勝てなかった

「仕方ない、俺達二人で行ってくるよ、」

シンは「ゆうちゃんなら大丈夫だと思うが気をつけてな、危なそうなら戻ってこい」

「ああ、チカにも防御用のアイテムを渡して安全に配慮しておくよ」

こうして俺達のデート?は決まった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る