異世界に来たから自由に暴れてみる

カティ

プロローグ

第1話 解散

令和の時代になり、世間の厳しさからついに江戸時代から続く金子組も解散することに、

その日、解散式が終わり新たな門出を祝うということで飲み会が開かれた。


俺ことユウヤ(23歳)は客分として出入りをしていた為、解散式には参加出来なかったが、おやっさんにはいろいろ世話になった事もあり飲み会に参加していた。


「おやっさんこの度はご苦労様でした。」


俺はおやっさんの元に行き、挨拶を行った。


「おおー、ユウヤ来てくれていたのか

久しぶりだが元気か?」


笑顔で迎えてくれたおやっさんは少し元気はなかったがそれでも悲壮感はなく新たな門出に前を向いているようだった。


「はい、おかげさまで元気にしております。

足が遠のいていた不義理申し訳ありません。」


俺は今はカタギとして生活していた為、おやっさんの薦めもありほとんど顔を出すのをやめていた。


「気にするな、カタギが出入りするとこじゃないしな、だがこれからはもう少し遊びにこいよ、俺もカタギになったからな。」


笑いながらそう行った。


「「おやっさん!!」」


泣きながら若い衆の叫びが聞こえた。


「やかましい、おまえらもカタギになったんだ、これからは新しい生き方をしていくぞ。」


ここの若い衆はおやっさんに惹かれ共にカタギとして付いていく事を決めた者が残っていた。


「これからは極道ではないが、新たな道を極めるのが漢の道だ!俺に付いて来る以上覚悟を決めろ!」


若い衆にそう言うと、


「倉田、シンあとユウヤ、少し話がある奥に付いてこい、」


俺はまず倉田さんを見た。

彼はおやっさんの親友で現在45歳、組のナンバー2で舎弟頭を努めていた人だ、武闘派で名を全国に轟かせた危険な人で組で逆らう人はまずいない危険な人だ。

次に呼ばれたシンは兄弟盃を交わした俺の親友で武闘派でかなり女にだらしないが俺的には気の合ういい奴だ。


「おー、ゆうちゃん何してる?早く行かないとオジキにしばかれるぞ。」


すでに倉田さんの姿はなく遅れると命に関わる為、急ぎ奥に向かった。


「遅い!なぜ呼ばれたらすぐに来ない!」


部屋についたら、

すでに機嫌が悪い倉田さんに俺達は謝罪をし、席に座ったがおやっさんの姿が見えない。


「オジキ、おやっさんはどこに?」


シンが問うと


「奥に大事な物を取りにいった、身をただして待て。」


とよく分からない事を言ってるが、逆らうと怖いのでとりあえず大人しく座った。

すぐにおやっさんが大事そうに木箱を持って現れた。


「おう、来たか。」


箱の中から古くさい鏡を取り出し、


「これは代々うちの組に伝わる鏡だが、組が潰れる時は鏡を割り神社に奉納するよう言われているものだ、よく分からん言い伝えだが代々伝わる言い伝えの為、組長最後の仕事として割ろうと思う、お前たちは見届け人としてそこにいてくれ。」


俺達は身をただして、鏡を割るおやっさんを見ていた。


「でわ、行くぞ!」


ハンマーを鏡に振り下ろすと鏡は割れたが・・・

その瞬間、光が溢れだした!!!

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