応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 第17話への応援コメント

    こんにちは。
    普通は感情移入のしにくい大量殺人犯を主人公に、その心の動きを丁寧に描写する物語が新鮮で、じっくり読み入ってしまいました。
    確信犯的に、ときには自らをヒーローに見立てて陶酔する主人公の考えを、正当化するわけでも貶めるわけでもなく描き出す手腕は読みごたえ十分でした。柴田刑事と赤木看護士が物語を引き立てていましたね。最終話まで心のうちが読めなかった赤木看護士の背景には驚かされました。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    久里琳様、最後までお付き合いいただきありがとうございました。この作品はカクヨムに初めて投稿した作品で、未熟な部分も多いのですが気に入っていた作品なのでお褒めいただき、とても嬉しいです。
    こちらこそありがとうございました!

  • 第17話への応援コメント

    語り手の暗い心情と、病院で過ごす穏やかな時間がじっくりと描写されていて、読み応えがありました。殺意や憎悪が、少しでも和らぐような社会であればいいのですが。

    作者からの返信

    koumotoさん、最後まで読んでいただきありがとうございます。
    ここ最近は特に余裕のない不寛容な社会になってきているような気がします。
    koumotoさんに読み応えがあると言っていただけて、とても嬉しいです。ありがとうございました。

  • 第17話への応援コメント

    最後の方の数話、回復していく柳田の様子に、やるせなさでいっぱいになりました。
    本人も自覚した通り、この事件を起こして初めて、いわゆる真っ当な人間らしい生を知ったんですね……
    赤木ちゃんにぶつけた癇癪は本当はお母さんにぶつけたかったようなものかもしれませんし、社会の中では柴田刑事みたいなちょっと面倒な人とも関わり合いになることもある。
    私には、柳田が特別に異常な人には思えませんでした。彼の人生で何か少しでも違っていたら……と、本気で思いました。

    そしてこの最終話。
    赤木ちゃんの心境を考えると、これまたやるせないですね……彼女の強さがすごいです。
    最後にこの落とし方、お見事でした。
    すごく面白かったです!!

    作者からの返信

    陽澄様、最後まで読んでいただき、そしてこの作品に真摯に向き合っていただきありがとうございました。素敵なレビューもありがとうございます、とても嬉しいです!

    人は結局自分の視点からしか物を見ることが出来ないのだと思います。だから、柳田のような人間に対して理解を示すべきなのか……作者である私自身も意見は定まっていません。
    何か考えるきっかけにこの作品がなってもらえれば、それに勝る幸せはありません。

    どうもありがとうございました!

  • 第12話への応援コメント

    >人は自分の意志でどれだけのものを選べるのだろうか?
    この一文が、ものすごく重要に思えました。

    たぶん柳田だけでなく誰しもが、少なからず世の中の不条理や不平等を感じているし、そのせいで思い通りにならないことだってある。
    善悪の判断基準や行動原理は人それぞれですが、明らかに誤った行為は法律や周囲の人間関係がストッパーになり得る……柳田には、きっとそれがなかったんですね。

    作者からの返信

    「人は自分の意志でどれだけのものを選べるのだろうか?」
    おっしゃる通りこれがこの作品のテーマだと思います。
    柳田がもっと若いうちに人間関係を築いていれば、こうした偏った考えに陥ることはなかったでしょう。……しかしそれをしなかったのは本人の意志なのか?答えを出すのは難しいでしょう。

    コメントいただきありがとうございます!

  • 第6話への応援コメント

    「なぜ人を殺してはいけないのか」と「なぜギャンブルであるパチンコは認められているのか」という問いの根本に、共通のものがある気がしました。
    どちらも、法でそう決めらているからに過ぎないんですよね。戦時下では、多く殺した方が英雄です。

    殺人犯、刑事、そして医療者。
    命をどう捉えるかというテーマ、すごく面白いです。

    作者からの返信

    陽澄様、読んでいただきありがとうございます!
    柳田は一般的な意味では頭のおかしな無差別殺人犯ですが、その問いは本質的なものだと思います。
    そうした部分に引っ掛かりを覚える方には興味を持っていただける作品なのではないか、と思っております。
    引き続き読んでいただければとても嬉しいです!

  • 第17話への応援コメント

    こういう話が犯罪者の視点で語られるのは少ないと思うのでとても興味深かったです。柳田が取り調べの時に、客のことをこんな状況でもパチンコ店に来るクズ、みたいなことを言っていた時、従業員は?と思ったのですが、この最終話で腑に落ちました。
    最初は柳田に対してテロリストのようなイメージを持っていましたが、刑事や病院の人たちが彼を多面的な角度から映す鏡のようで、一人の人間の色んな部分を見せるように思いました。犯罪者の人間性を一括りにするのはたやすいですが、結局は個人に還っていくものなのでしょう。そこには明確にこれだと言い切れるものなどないのかも知れません。
    色々と考えさせられました。

    作者からの返信

    柊様、読んで下さりありがとうございます!

    何か大きな犯罪が起こると、私は加害者側の心情や事情に興味を持ってしまいます。作中で柳田も語っていたかと思いますが、犯罪に至る人間にはそこに至る必然性があるのだと思います。
    だから加害者に対して情状酌量すべきだ……とは思わないのですが、世間は「頭のおかしな犯罪者はとっとと死刑にしろ!」という声があまりに大き過ぎるように感じていました。
    生まれた状況が状況が違えば自分もそうした犯罪者になっていたかもしれない……普通の人間と異常者との差はそれほど大きなものではないかもしれない……そうした想像力が欠如しているのではないか、そんな世間への反発心からこの物語を思い付きました。

    この作品はあまりに直接的過ぎて、もう少し小説らしい展開を作れなかったか……という反省もあるのですが、テーマ自体は自分にとって本質的なものだと思うので、またいつか形を変えて書いてみたいと思います。
    だいぶ以前の作品だったので、こうして読んで評価していただけるとは思っておらず、嬉しい限りです。
    どうもありがとうございました!

  • 第17話への応援コメント

    最初から最後まで引き込まれる展開で、とても良かったです。
    ディテール聞かせれば、長編でもいけそうな作品ですね。
    他の作品も気になりました!
    期待してます。

    作者からの返信

    お疲れ様でした。最後まで読んでいただきありがとうございました!
    気が向いたら他の作品も読んでみて下さい。

  • 第15話への応援コメント

    ああーこうなるかっ!
    途中で流れが一気にかわりましたね!
    18話あって、1話をまるまる赤木ちゃんに費やしたとなると、ジャンルがイメージと変わりました。完全にタイトルから、純文学かと思ってましたが、、
    カバーとか、装丁のデザインとかないと、
    全くジャンルがわかんなくなります。

    作者からの返信

    まあ最後まで読んで判断して下さい。ジャンルに関しては自分はよくわかりませんが。

  • 第14話への応援コメント

    集中できるっていいですね。
    昨日から僕も筋トレ再開しました。
    疲れないと人は寝れない!笑

    作者からの返信

    お、筋トレ素晴らしい!プロテインも飲んでみて下さいな。

  • 第13話への応援コメント

    僕がもし柳田みたいな死刑が迫っている身だったら、こんなに怒るエネルギーはないと思いました。が、人間って死にそうになった後でも、しばらくすると嫌でもこういう風にエネルギーが戻ってきちゃうんですよね。。
    一度死んだ身(死にそうになった身)から、柳田はアライブしたわけですが、
    これだけじゃあマインドセットは変わらないと思いました。僕も死にそうになっても一瞬心が変わったけど、その後すぐにマインドが元に戻ってしまっていた。その後が大事で、死にそうになった後にさらにそれとセットで″人を信じれる感覚”を何処で持つかが大事なんじゃないかと思いました。そこは、赤木さんに託したいたころです。

  • 第12話への応援コメント

    まだ希望が見え隠れする柳田の思考の次なる展開が気になりました。

    作者からの返信

    延々議論で展開の少ない小説ですが、ぜひ最後までお付き合いください。

  • 第10話への応援コメント

    僕も離婚する前の日、
    妻に裏切られたと思って、
    総武線で死のうとしたことがあります。
    ただ、その時、寒い空の下、隣の女の人が『大丈夫ですか?あんしんしてくだね』って僕を言って助けてくれた後に帰っていきました。
    その声だけが本当に救いで、生きながらえました。。
    そう言ってくれる人を探すのが幸せ。。
    その希望でしかないような気がしました。。
    僕も色々親を憎んでいましたが、
    最近、全ては許さなくっても、
    大きな一つのくくりで物をみれるようになってきました。
    柳田にも、早くそうなって欲しい。


    作者からの返信

    少しでも支えになったのであれば僥倖です。
    引き続きお楽しみください。

  • 第8話への応援コメント

    赤木さんのシーンはホッコリしますね。
    柴田刑事には過去に何かあるような気がしてきました。遺族のためってはいうけど、なんか他にないと人はこんなに動かないっすよね。

  • 第7話への応援コメント

    柳田は、なんとなく喋り方から正義感が強いということがわかりました。
    こういう人間の一元論ってのは、
    本当に厄介なんですが、
    なんとも人間臭さが心地よい時もあるんですよね。特に、コロナの時期、そんなことを思いました。

  • 第6話への応援コメント

    命の重さの話ですね。
    誰がその人をどれくらい好きか、尊いかなんてわからないけど、
    パチンコ屋にいる人たちの命を軽いと
    決めてしまっている思考停止が不味いように
    思いました。
    それぞれ何かしらの理由があって生きている。そこを柴田には突っ込んでほしかったなっと。

  • 第5話への応援コメント

    事件の被害者の遺族からすると、
    どうしたって許せない事態で、
    その犯人が生きているという現状。
    色々な想いの中で、行き着くところは『なぜ?』という感情ですから、
    それは、また同じような被害者を作りたくないっていう想いになるんでしょうね。
    柴田は、柳田の体験をきくことで、それをどのように被害者家族に伝えるのかがとても気になります。

  • 第17話への応援コメント

    全く予想していないラストに、涙です。

    赤木ちゃん、お疲れ様でした。大切な弟を殺した柳田を誠心誠意看護して……。
    シャンプーした時どんな気持ちだったんでしょう。
    仕事のプロを超えて人格者ですね。泣けてきました。

    もし、柳田が知ったらどう反応したのか気になります。
    柴田さんが遺族への謝罪をすすめた気持ち、今やっと分かりました。

    自分の手で復讐する事も出来たのに、そんな事をしたら弟の犠牲が無駄になります。
    赤木ちゃんにはこれから幸せになって欲しいですね。

    とっても印象に残る感動作品です。
    ありがとうございました。m(__)m

    作者からの返信

    ハナスさん、最後まで読んでいただきありがとうございました。

    赤木ちゃんはどんな辛いことがあっても幸せになれる強い人だと思います。
    自分と弟のことを明かしていたら柳田はどう反応したでしょうかね?
    赤木ちゃんのあまりの聖母っぷりを真っ直ぐ受け止めるのは…柳田には少し難しいかもしれませんね。

    毎回コメント頂けたことが、とても嬉しかったです。励みになりました。本当にありがとうございました!

  • 第16話への応援コメント

    柴田が柳田に懇願する、遺族への謝罪は遺族の為でしょうか?
    それとも死に行く柳田の精神のためでしょうか、考えてしまいます。

    有名になりたくて大量殺人する人がいます。忘れられてもう一度死ぬんですね。

    作者からの返信

    遺族の為でもあるし、警察内の一つの実績ともなることは確かでしょう。
    それに加えて柳田本人の為でもある、と柴田は本気で思っていることでしょう。
    心が通じあったように見えても、譲れない部分はお互い残しているのかもしれません。

  • 第15話への応援コメント

    柳田の心の移り方、人間性が垣間見れるエピソードです。
    殺人犯ギャグΣ(゚д゚lll)余裕すら感じました。

    いずれ死刑になる男の回復を見て涙ぐむ赤木ちゃんたち、
    切なくなります。罪を犯せば罰せられますが、それまで普通に喜怒哀楽を
    感じるんですよね。このテーマ深いなあと思います。

    作者からの返信

    凶悪な犯罪者も異常者ではなく、我々と同じ普通の人間だと思っています。(もちろん生粋の異常者もいるでしょうが)
    何らかのきっかけやちょっとした環境の違いで、人は簡単に犯罪者になるかもしれないですね。

  • 第14話への応援コメント

    リハビリの経緯が分かりやすく説明されていますね。
    リアルです。体だけでなく、心のリハビリも兼ねているようです。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    この辺りは完全に想像で書きました。
    体の変化が心にも変化をもたらすのだと思っています。

  • 第13話への応援コメント

    ほじくるだけほじくって、何も拾わない柴田に腹立ちますね。
    それに対して赤木ちゃん、仕事がプロです。
    怯えずに今、柳田に必要な事をする。

    こういう人に触れてきたなら……人生変わったでしょうか。
    そんな観点で今回拝読しました。

    作者からの返信

    柴田と柳田は実は似た者同士なのかもしれません。柴田も言葉以上に柳田に怒りを抱えていることでしょう。

    赤木ちゃん素敵ですよねー。
    私も身近にこういう人間が居てくれたらなぁ、という気持ちで描きました。

  • 第12話への応援コメント

    人は生まれながらにして……不平等である事と
    充実した振りをして生きている人の多さに気がついたのですね。

    動機が少しずつ分かったような気がします。

    作者からの返信

    柳田の論理の飛躍はやはりおかしいと言えるでしょう。
    しかし彼には歯止めとなるものがありませんでした。

    ひたすら対話と内省しかしていない本作ですが、次話から少しずつ動き出していきますので、もう少しお付き合いください。


  • 編集済

    第11話への応援コメント

    柴田が、やけに感情を露わにしているので、
    明らかに、職務ではなく私事として柳田に詰問していそーっというところが伺えました。^_^
    これは、オチが少しわかってきたかもしれないんですが、、
    もし、当たってたら今度チューハイ奢ってください!😄

    作者からの返信

    さてどうなることでしょうか?
    オチと言えるほどのオチはないかもしれませんが……
    チューハイは少し控えましょう!

  • 第11話への応援コメント

    意志の弱い犯罪者と値踏みされても、どうでもよくなる心理
    柳田の心の奥の奥に興味があります。

    作者からの返信

    柳田は今まで心を開いて他人と接してこなかったので、そこの脆さが出ているのでしょう。
    この作品は変化してゆく柳田の心がメインテーマなので、そこを楽しんでいただければと思います。

  • 第10話への応援コメント

    マザコンとはストレートすぎますね。
    柴田の性格が表れています。根はいい人だと思いますが。

    喧嘩で負けると抱きしめてくれたのに、愚痴に変わる母親の心の荒み方がリアルです。女手ひとつの苦労、自身の病、息子を一人残す不安からの愚痴でしょうが、
    柳田の生き方に影響を与えたでしょう。

    呪縛から逃れて環境を変えても、心は……。

    今回は母親に感情移入してうるっとしました。( ; ; )

    作者からの返信

    ありがとうございます!

    実際には柴田のように衝動的では刑事は務まらないと思いますが(笑)

    母親も柳田のことを愛していなかったわけではないと思います。
    この作品では描かれませんが、母親にもこうなってしまった必然性があるのでしょう。

    引き続きお楽しみいただければ幸いです。

  • 第9話への応援コメント

    柴田がただの小金稼ぎだと思っていたのに、正義感のもとに警察になったのかーと、少し見直してしまいました。
    『行動しない善より、行動できる偽善者であれ』という僕の中の基準は満たしていそうな男と判り、少し感情移入が始まりました!

    作者からの返信

    柴田は柴田なりに熱い想いを持った男なのです。
    柴田と柳田は似たような部分があるのかもしれません。
    『行動しない善より、行動できる偽善者であれ』良い言葉ですね!

  • 第9話への応援コメント

    ゴミの処分のため、自分の命を犠牲にする、それがヒーローという考え方
    なんですね。今は家庭に落ち着く一主婦ですが、10代の頃そう考えた事があります。
    柳田の動機は、柴田に理解されるのでしょうか?理解されたいとも思ってない気もします。
    緊迫したシーンで赤木ちゃんの存在がほっとします。

    続きが気になります。^ ^

    作者からの返信

    柳田は凶悪な異常者ですが、思考の上では多くの人が同様のことをしたことがあると思います。
    柳田だけが特別な存在ではないのかもしれません。

    コメント非常に励みになります。ありがとうございます!

  • 第8話への応援コメント

    初めまして、コメント失礼いたします。

    自分が柳田になったようで……話に引き込まれていきます。
    柴田の本性が見えないだけに興味があります。

    深いテーマですね。考えさせられます。

    続きが楽しみです。

    作者からの返信

    初めまして、読んでいただきありがとうございます!

    自分は何か事件があると、加害者の方にばかり感情移入してしまいます。そんなところに着想を得た作品です。

    ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです!