超高速転生令嬢は、流行を追い越していく！

30回目 クモから見たら？

フラグを立てなければ良いんだよな。

（…今回の私はなんなんだ。人…じゃないな。クモ？）

そうすれば、断罪されないですむ。

（言葉使いから、男性…かな）

綺麗な女性に近づくと、死ぬ。

（アレルギーか？）

そうか、見窄らしい格好でいけばいいのか。

（そっちへ行くか？）

そうと決まれば、髪の色を変えよう。

（げ）

こんな感じでいいかな。

（魔法か。焦ったじゃない）

おかしい、もっと良くなっているような

（見えないから、なんとも）

まぁ、いい。

表に出てみれば分かるだろう。

（髪の毛、見える範囲でもレインボー状態なんだけれど）

「きゃーーーーー」ばたばたばた

（うん、大変だ。こっちを見た女性が全員胸を押さえたまま倒れてる）

おかしい、こんなはずでは。

はっ、攻略対象者が全員いるとは、は、破滅だ。

（男性側も大変なのね）

断罪される前に、に、逃げよう。

（何もしていないと思うけれど？もう）

髪は適当に切って、白くすればいいか。

逃げよう逃げよう。

婚約だって、怖い。

あんな怖いことできない。

下手すりゃ、絞首刑、斬首、切腹？ああ、怖い。

悪役令嬢に恨まれたら、ああ、怖い怖い。

（経験者が言うのも何だけれど、男性は主人公じゃなくて、女性だから。添え物（？）が気にしてもね～）

ザクザクジョキリ

（あ、切られた。さよなら～）

死因：墜落死でした。

やっぱり、小さいクモだったみたい。

違った視点で見れたのは、よかったな。

次に生かそう（あるかどうかわからないけれど）