【読む前予想】
答えが書いてあったので。男たちの熱い生きざま!オムニバスドラマ。
熱い生きざまはどんなモノか妄想してみた。熱い人と言えば…シジミの人。逆境にも負けない精神を持った人たちの物語であろうか。
【感動したところ】
書き出しから、凄く共感する部分在り。子供には”傷つく”という概念がない時期があると思う。もちろん傷つけられた方は心が成長し、”傷つく”ということを学んでいくのだが。結紀編、光の海では意外な展開に感動した。異母兄弟の兄と仲良くなっていく過程が丁寧で、初めは怖い人なのかと思った兄は、ちゃんと結紀を理解してくれていた。別れの時の会話での”また我慢しているな”のセリフから、描かれてはいない部分で、二人がどのように関わっていたのかが想像できてしまうほどに、二人は血ではなく”兄弟の絆”で結ばれていることを感じた。
【自分が主人公の立場だったら】
兄弟のどちらの立場だったとしても、この関係は続けていくと思う。子供の頃では叶わなかった、一緒に旅行したり、酒を交わしたり。特に弟にとっては父との思い出がない。兄がその分まで家族として関わっていく。そんな関係でありたいと思う。
【物語のその先を妄想】
この物語のラストには希望、繋がりが見えている。幼少の頃寂しい想いをした分、楽しい人生を送って行くのではないかと思われる。突然知らない家に連れてこられたが、ここでの兄との出会いは、彼に充実した日々、人生を歩むための分岐点だったに違いない。