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2024年4月30日 14:54
他の作品はこう、印象派というか、抽象的な雰囲気のあるように感じていたのですが、こちらは硬質的というか、科学的というか、今後どっちに行かれるのかとかの楽しみも持って読ませて頂いてます(●´ω`●)
作者からの返信
相手が聡い白銀比様ですから、なるべく明かそうと思います。長くなります。印象派・抽象的と科学的との対比というより、世界の認識のピントの違いだと考えています。僕は、登場人物の思い込みだけで成り立つ物語を作りたいというこだわりを長年抱えています。現在の日本で成り立つ物語の作ろうとして、精神のあり方に注目するようになりました。例えば「神様と約束する方法」は、物語は現代ファンタジーとして奇妙で素直でありませんが、第三者視点では物理法則は破壊されていませんしオーバーテクノロジーも登場しません。数十年に渡って短歌に詠んだ内容が現実になったように見えたのは全て偶然でした、神の代理人を名乗る人物が頭の中で勝手に関連づけただけでした、という話にできるように意図的に設計しています。勘違いだけで現実に実感できる物語を作るという底意地が悪いこだわりの端緒については、ここでは明かしません。またの機会に。物語の不思議が、ありふれた現実の中で登場人物の世界認識が歪曲していることより生じているため、副作用として世界の像がボケるのです。本作は、僕には珍しく、未来を舞台にして現在にはない高度な科学技術を登場させました。ですから登場人物が現実を直視しても現在の私達にとって不思議な物語になりますし、現実を直視しているので世界の像が鮮明なのです。進む方向を問われたのは僕にとっていい機会になりました。良いか悪いかは分かりませんが、自分で考えてみます。
他の作品はこう、印象派というか、抽象的な雰囲気のあるように感じていたのですが、こちらは硬質的というか、科学的というか、今後どっちに行かれるのかとかの楽しみも持って読ませて頂いてます(●´ω`●)
作者からの返信
相手が聡い白銀比様ですから、なるべく明かそうと思います。長くなります。
印象派・抽象的と科学的との対比というより、世界の認識のピントの違いだと考えています。
僕は、登場人物の思い込みだけで成り立つ物語を作りたいというこだわりを長年抱えています。現在の日本で成り立つ物語の作ろうとして、精神のあり方に注目するようになりました。
例えば「神様と約束する方法」は、物語は現代ファンタジーとして奇妙で素直でありませんが、第三者視点では物理法則は破壊されていませんしオーバーテクノロジーも登場しません。数十年に渡って短歌に詠んだ内容が現実になったように見えたのは全て偶然でした、神の代理人を名乗る人物が頭の中で勝手に関連づけただけでした、という話にできるように意図的に設計しています。
勘違いだけで現実に実感できる物語を作るという底意地が悪いこだわりの端緒については、ここでは明かしません。またの機会に。
物語の不思議が、ありふれた現実の中で登場人物の世界認識が歪曲していることより生じているため、副作用として世界の像がボケるのです。
本作は、僕には珍しく、未来を舞台にして現在にはない高度な科学技術を登場させました。ですから登場人物が現実を直視しても現在の私達にとって不思議な物語になりますし、現実を直視しているので世界の像が鮮明なのです。
進む方向を問われたのは僕にとっていい機会になりました。良いか悪いかは分かりませんが、自分で考えてみます。