第2話 恐れ
黒い煙のように、あっという間に広がっていく
消そうとすればする程大きく広がり
自分で出した煙は、自分でしか消せない
いつまでも捕まえられない「鬼ごっこ」のようだ
途方にくれていると、最後は、真っ暗闇になって
しまう。
何も見えず、どうしていいか分からない
でも、必ず、光は自分の中にある
そう、真っ暗闇になった時こそ、
自分の中の光が見える時だ
昼間は、そこに星があるなんて思えないけど
夜になると、間違いなくそこにあると分かる
今まで、自分の中にあった、光り輝く星をみる時だ
そして、その星を道案内に、感情というコンパスを
使い、自分にしか見つけられない宝探しに
でかけるのだ
夢中で宝を探していると、いつの間にか黒い煙は消え
闇も消えている
最後は、自分らしく生きるという宝が残る
誰も消せない、奪えない宝
それは、皮肉にも、ずっと消したかった恐れと
向き合う事で手に入れられる
恐れは、寂しがり屋な子供のような物だ
かまってあげないと、「かまって、かまって」と
アピールしてくる
私は、大切なんだよと
ちゃんと優しく向き合うと、満足して
立ち去ってくれる。
そして、宝まで渡してくれる。
私が、ずっと欲しくて欲しくて、
無理だろうと諦めていた宝だ。
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