突然命を賭けた謎のデスゲームが始まった

@raito2008

第1話 開幕

「優斗、ごめんね?」

 俺の部屋に入ってきたのは微笑を浮かべた母だった。手には包丁、そして体が全体的に少し透けていた。


 寝起きだったため思考が追い付かなかったが、「母に殺される」本能的にそう思った。


 母の包丁を紙一重で回避する。


「いきなりなんだよ!」

「本当にごめんね?でも仕方ないの。」

 意味が分からない。なんで朝一で母親に殺されなきゃいけねぇんだよ!


 腹部に激痛が走り、俺はその場に崩れ落ちた。

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!

 …痛い…痛い…痛い…痛い

 あ、ヤバいちょっとこれ死ぬな。

 やり残したことまだまだたくさんあるのにな。

そのまま俺は深い眠りについた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ん?あれ?」

 俺は家で母さんに殺されたはずだよな?

 いつの間にか、あんなに痛かった腹部の痛みが、腹部にあった包丁がなくなっていた。

 ふと上を見上げると俺が通っている高校、進呈高校が目に映る。とりあえず起き上がろうと手を地面につけると

 

 ピロン♪


 スマホの着信音が鳴った。立ち上がって確認すると、「Crown Kill Game運営」?からだった。内容を見ると

「Kill Gameの始まり始まり~」

 ピエロの絵とともに出てきた文にはこう書かれていた。さらに続きを読み進めると

「皆さんにはこちらが作ったピエロから7日間の間、逃げていただきます。

 ピエロは日本に5000人。一県あたり100人ぐらいです。

 もしピエロにつかまった場合あなたはピエロの手伝いをすることになります。」


 なんだよ、それ。まさか母さんはすでにつかまっていたのか?


「しかし、ただ逃げるだけというのも不公平でしょう。

 そこであなたに反抗する術を与えましょう。」

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