第13話- 廃屋の記憶

裏山の森の中に佇む病院。


庭に洗濯物が干されていたり、車イスで散歩に出てくる患者さんがいたり、住宅街とは違った時間が流れていた。


今では廃業となり、訪ねる人もいないが、

そよぐ風の中に、淡い洗剤の香りが広がり、木漏れ日と緑の薫りは 今も かつての記憶を残している。

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