第369話 復讐の時間だ!
「っと」
と言うわけで、やって来ました!
懐かしき、アルタイル王国王都ペイディオっ〜!!
『あ、悪魔ちゃん……何が、と言うわけなの?
つ、ついに、頭がおかしくなっちゃったんじゃ……』
「むっ」
誰が頭がおかしいだ、失礼なヤツめ。
確かに脈絡は一切無かったよ?
だがしかしっ! こう言うのは雰囲気とノリ、そして勢いが大事なのだ!!
ふっ、まぁロマンのわからない邪神にはわからないだろうけど。
言葉の意味とか、脈絡とかは関係ない深さがあるのだよ。
『いや、ロマンも深さも無いと思うけど?』
「……」
とにかく! ミュール辺境伯領の領都ヴァントを落とし、アーク達がガスター、マリアナ、フェリシアの3人を多くの人間共の前で叩き潰してから1週間。
ゆっくりジワジワと、でも人間共に休ませる時間を与えずに侵攻した。
日中は圧倒的な力で蹂躙して、夜は夜襲で精神をすり減らさせる!
わざと少数は逃して、恐怖と不安を伝達させながら。
1週間の時間をかけて、確実にここアルタイル王国が王都ペイディオまでにある都市やら村やらを征服して人間共を殲滅した!!
『悪魔ちゃんにしては珍しく容赦なく蹂躙してたよね』
冒険者に兵士は当然として一般人は勿論。
例え女子供でも私に敵対するなら容赦しないし、私の邪魔をするヤツは誰であろうとも許さない。
まぁ、街から離れた寒村とかで避難したくても避難期間の1週間の間に冒険者ギルドに行けなかったりした人達は保護してやったけどな。
「尤も……」
私を貶めて、蔑んでたくせに私達の力に怖気付いて逃げたがってたヤツらには相応の報いを受けてもらったけど。
逃げ遅れた一般人をちゃんと保護してあげるとか、我ながら私って優しいわ〜。
「ふふっ」
それにしても、王都の上空から見下ろすこの光景!
名高い高位冒険者達に、高名な騎士や戦士、クソ女神に仕える
そして……堕天して私の配下になったペトロを省く、パウロ、ヨハン、バルトロ、フィリの四翼の熾天使。
クズ勇者ノアール、アバズレ聖女リナに教皇クリス、大賢者マリアナ、冒険王ガスター、姫騎士フェリシアの6人。
五大熾天と、人類の希望たる救世の六英雄。
連合軍の精鋭達が勢揃いして、最高戦力までもが一堂に会してる光景は流石に壮観だわ!
「むふふっ!」
わざわざ、わざと落とした都市の人間共を多少逃して恐怖を煽った甲斐があったわ!!
このアルタイル王国王都ペイディオは人間共にとって最大の要所にして、最重要拠点。
全戦力。
持てる力を全て投じて、この場所で私達を討ち破るつもりだろうけど……
「叩き潰して、蹂躙してやる」
せいぜい必死に足掻いて、私を楽しませろ!
さぁ……
「あはっ! 復讐の時間だ」
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