第346話 開始する!
そう言う事だからよろしくって……せっかく珍しく、ビシッとカッコよく決めてたのに。
まぁでも、相手はクズ勇者共だしな! 適当で雑な対応になるのは仕方ない!!
「ん、巻き込まれたく無い者達は、冒険者ギルドを介して、アクムス王国に避難すると良い」
ふふん! 魔王の、魔神の名において! アランの言った通り、善良な人なら受け入れて保護してやろうっ!!
ただし! 本当に
この善良なってのが重要なんだよね〜。
アクスムに避難するのは各冒険者ギルドに派遣した
つまり! 悪魔の前で嘘や隠し事は一切通じないのだ!!
まぁ、流石に自分よりも圧倒的に強い者の魂を見る事はできても覗き見る事はできないけど。
人間風情に高位悪魔より強いヤツなんて滅多にいないから問題なし!
「ふふ……ただし」
何の罪もない善良な人間やら、当時3歳以下で物心が付いてなかった人、この6年で産まれた人。
当時置かれてた状況とかは考慮して、問題なしなら一切の負担を掛けない記憶の付与を行なって保護するけど。
基本的に6年前の私の公開処刑の時は勿論。
その後、一度でも私の事を貶めた事があったら……まっ! 大商人とかならまだしも、ただの一般人には当時の裏事情を知る術は無いし。
あれだけ各国の王族とか高位貴族。
そんでもって、とぉ〜っても民衆の人気が高かった勇者様と聖女様を始めとする救世の六英からの発表を信じるのは仕方ない。
まぁ、だから保護はしてあげるし。
事情を知ってて私を生贄にして楽しんでた王侯貴族よりは軽い罰で済ませてあげるけど。
むふふっ! それなりの報いは受けてもらうっ!!
「クズには報いを受けてもらう。
けど、保護はしてあげるから、安心すると良い」
ふっふっふ〜ん! 報いを与えるとはいえ、ちゃんと保護してあげるなんて私ってば本当にメッチャ優しいわ〜。
さてと、一般人の避難の話はこのくらいにして……
「クズ勇者ノアール、アバズレ聖女リナ、クソ女神アナスタシアの尖兵である天使共。
そして、各国の王である無能なクズ共」
『っ!』
『アバズレだなんて……酷いっ!』
『クソ女神、だと……』
『な、なんて不遜な!』
っと、私とした事が。
ふふふっ、ついつい淑女らしからぬ本音が漏れちゃったわ。
「お前達に一般人の避難時間を取って1週間、時間をあげる。
ふふっ、無駄な利権の取り合いはやめて、せいぜい必死に準備を整えろ」
まぁ尤も! 準備を整えたところで意味は無いけど!!
「あはっ! お前達、人類と女神の連合軍の勝利条件はただ一つ。
私の眷属である七眷属と、この前紹介した七魔公。
彼らを筆頭とする我が悪魔王国軍を討ち破り、ラスボスである私を殺す事」
ふふっ! さぁ……
「今から待ちに待った楽しい、愉しい
ガスター、マリアナ、クリス、フェリシア。
喜べ、お前達に与えた罰、制限を全て取り払ってあげる」
『『『『っ!!』』』』
良いね、良いね! ビックリしたような、その反応!!
「あはははははっ!
さぁ! 愚かで、脆弱で、醜い人間共よ! せいぜい必死に足掻くが良いっ!!」
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