第188話 ゴミは処分!
「ふむ」
これはこれは。
20万からなるグローリー王国、フラン帝国、アウストロ皇国による3カ国連合が
それで今日は朝から6人で集まって話し合いをしてたみたいだけど……
「ふふふ!」
焦ってる、焦ってる!
ちょっと休憩がてら勇者共の様子を覗いてみれば…… ギルドからの伝達を知らされた時の勇者共のあのマヌケな顔っ!!
私が悠々自適で気楽で楽しい時間を過ごしてる間、ご苦労な事に朝からお昼前の今までずっと真剣な話し合いをしてたってだけでも笑えるのに。
ギルドの伝達を受けてた程度で救世の六英雄とか呼ばれて調子に乗ってる馬鹿共があたふた必死に対応を話し合って……
「むふふ……」
あぁ〜面白いっ!
会議なんてしたところで何の意味もないのに、わざわざ無駄な事に時間を費やしちゃって!!
私とした事がついついにやけちゃうわー!
「あ〜んっ!」
ふぁはっはっはっ!
いやぁー、馬鹿で愚かで醜い勇者共が、私に見られてるとも知らずに無意味な話し合いを真剣にする滑稽な姿を見ながら食べるお肉はマジで最高だわ!
ふっふっふ、せいぜい私が優雅に屋台で買った美味しいお肉の串焼きを始めとする数々のグルメを頬張ってる間に無駄な会議を続けるがいい!!
「ねぇ、キミ! 1人で何してるの?」
ついでに、欲望に目が眩んで身の程を弁えずに愚かにも魔国に宣戦布告して惨敗した3カ国連合の3バカこと。
欲望に塗れた醜い
「もし暇なら、ちょっと俺達と遊ばない?」
「よければこの街を案内してあげるよ」
「……」
ふぅ、落ち着け、ここは寛大な! それはもう海よりも深くで広い超寛大な心で我慢我慢!!
……よし、落ち着いた。
さてと、さっきから煩いんだけど?
見たところ、学園の生徒3人組みたいだけど……不愉快だわ。
「失せろ、クズが」
せっかくシルヴィア達と一緒に楽しくショッピングをして、屋台を散策して。
面倒……げふん、げふん! ちょっと歩き疲れたから用事は皆んなに任せて、広場のベンチで美味しい屋台グルメを堪能して皆んなを待ってたのに!
せっかく人が良い気分で!
意味の無い無駄な会議を続けるバカで愚かな勇者共を見ながら優越感に浸って美味しい屋台グルメを食べてたのに……有象無象のモブ共の分際で邪魔しやがって!
「っ! 何だと!?」
「俺達を誰だと思ってるんだ!?」
「ちょっと見た目が良いからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
「……」
うん、端的に言ってウザい。
今危うく反射的に殺っちゃいそうになったわ。
「俺達は五大国の一角、超大国アルタイル王国から留学している貴族」
「俺達に逆らったらどうなるか……それくらいはわかるよなぁ?」
「今更現状が理解できて声も出ないか?」
ふ〜ん、コイツら3人ともアルタイルの貴族ねぇ……
「まぁ、嫌がっても拒否権は無いけどな!」
「さっきも言ったようにこれから俺達が遊んでやるよ」
「ほら! さっさと来いっ!!」
うわぁ、手を掴まれて鳥肌が立った……
騒ぎを大きくしたら面倒な事になるから掴まれてやったけど、ゾワゾワってして気持ち悪い。
有象無象のクズ風情が…… 非常に不愉快だわ。
広場で私の事を見てた人間共もそうだけど、コイツらの舐め回すような視線も。
欲情した豚みたいな考えも、マジでキモい!
見てるだけなら不愉快なだけで実害は無いし。
騒ぎを起こすつもりも無かったから放っておいてあげたのに……ふふふ、あぁ本当にバカで愚かなクズだわ。
ふ〜ん、コイツらはこのまま私を人気の無い道裏に連れ込む気か。
真偽はさておき、貴族を名乗るくせにくせに下品で穢らわしいヤツらめ。
まっ、その方が私にとっても好都合だけど。
人気の無い裏道なら、人が3人失踪しても気付かれないだろうからな。
「じゃあ今回は俺からだから、お前ら見張りは頼んだぞ?」
「わかってるって。
でも早くしろよ?」
「俺達も楽しみたいんだからな」
「まぁ、まだガキとは言えこれ程の女は貴族でもそうそういないからな」
ガ、ガキ……だとっ!?
ふっ、ふふ、ふふふ……許さん! いや、元々殺すつもりだったけど。
もう絶対に! 100パーセント! 何があっても絶対に血祭りにしてやるっ!!
「クックック、おい痛い目に遭いたく無かったら大声は出す……」
「〝死ね〟」
ニタニタと嫌らしい笑みを浮かべて手を伸ばして来たクズが事切れて地面に崩れ落ちる。
「……ぇ?」
「は……?」
「不愉快だ」
「「……っ!?」」
私の怒りに触れた事を後悔しながら死ね!
「〝潰れろ〟」
まぁ、尤もコイツらの罪は死んだくらいで許されないけど。
ふふふ……醜い豚こと前アクムス国王ピッホグと同じく魂を魔界で悪魔達に弄ばれて、来世の転生も無い完全なる消滅を迎えるがいい!!
「さてと」
ゴミの処分も終わった事だし!
そろそろ皆んなの用事も終わるだろうけど、広場に戻って勇者共と3カ国連合の
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