第179話 会議を始める!
むふふ! 良かった。
問題無く5人全員を強制転移できたみたいだな。
「ふっ!」
そして、5人とも驚きのあまり声も出ないと見た!
まぁ、自分の力に絶対的な自信を持ち、自身がこの世界……この大陸においてトップクラスの強者であると理解してるだろうし。
事実、この5人は人間最強である勇者達よりも強い。
まだステータスを確認したわけじゃ無いけど、5人から感じる膨大な魔素量は勇者達の比じゃない。
流石は魔王を名乗るだけはある、恐らく魔素量だけで言うと
そんな強者たる自分達が、強制転移させられて。
転移先には椅子に腰掛ける可憐かつクールでカッコいい超絶美少女!
つまりは私がミリアとグランを従えて待ち構えてるってわけだよ!?
そりゃあ、いかに魔王を名乗る強者であろうとも驚きのあまり声も出せなくなっちゃうのも当然ってもんよ!
ふっふっふ! さぁ、我が美貌と威厳を褒め称えるが良いっ!!
「フッ」
……あ、あはは、まぁ! いつもの事だし。
いくら自他共に認める超絶美少女だとしても、外見は小娘でしか無い私に威厳なんて存在しない事くらい当然わかってましたけどね!!
『悪魔ちゃん……』
ぐっ、邪神の分際でこの私に同情するなんて……何かムカつく。
死ね! バカ! クソ邪神!!
『あはは、そんなに恥ずかしがらなくても良いのに』
だ、誰が! は、ははは恥ずかしがってなんか……!!
『全く、本当は心配されて嬉しいくせに』
っ! うぅ〜、もう邪神なんて無視しだ!
そんな事よりも、今は魔王を名乗った5人の……とりあえずは何か魔素を溢れさせながら楽しそうに笑みを浮かべてるモフミミ野郎の解析をしないとな!!
『ふふふ、必死になっちゃって』
てな訳ではい! 解析鑑定っ!!
名前:レオン
種族:
称号:「魔王」
二つ名:獣王、獣魔王
ほほう、全部ステータスを見ちゃったら面白く無いから情報を絞ったけど……獣王国ビスバロニスの王にして、獣人族を統べる獣王レオン。
どうやら本当に魔王たるに相応しい強者みたいだな。
まぁ、感じるって言うか、モロに溢れさせてるこの魔素でわかってたけど。
ふっ! 今に見てろよ……むふふっ、絶対に後で私の凄さを見せつけて、そのモフモフな尻尾と耳をモフってやるわ!!
そんでもって、多分他の4人も……
「はっはっは! 面白い事になったではないか!!」
「ふふふ、少しの退屈凌ぎにはなるかしら?」
名前:ソルエール
種族:
称号:「魔王」
二つ名:巨人王、大地の支配者
名前:カトレア
種族:
称号:「魔王」
二つ名:妖精王、妖精女王
ふむ。
何か豪快に笑ってる美丈夫と、妖艶で
ソルエールとカトレアも魔王に覚醒してると。
ついでに何かこっちを見て唖然としてた
名前:ルーナ
種族:
称号:「魔王」
二つ名:吸血姫、鮮血姫
名前:セイヴァエル
種族:
称号:「魔王」
二つ名:竜王、暗黒竜王
やっぱり、5人とも魔王に至ってるか。
ふふふ、良いねぇっ! まさか5人全員が本当に覚醒してるとは。
しかもこの魔素量……勇者パーティーを相手にしても互角以上に渡り合える程には強いみたいだし。
魔素量を基準とする超越者への覚醒。
神化とは違って、一定の魔素量は満たす必要はあるけど、魔王覚醒は人間1万人分の魔素経験値を集めれば良い。
その魔素量の基準値も特Aランク程度だし。
ぶっちゃけ魔素量の基準値さえクリアしてたら雑魚でも覚醒する事は可能。
だから魔王に至ってるけど実際にはそこまで強く無いなんて事もあり得なくはないんだけど……実力も申し分なし!
「ふふふ!」
この5人こそが魔王覚醒に至るほどの実力を持つこの大陸の支配者達かー!!
良いね、良いねっ! これは想像以上だわ!
「全員揃ったし……これより、魔王会議を始める!」
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