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金糸 卵

第1話ほんの少し

これは、軌跡で始まる、軌跡の物語。

 朝は嫌い...ずっと夢の中にいられればいいのに、また今日も今日とて変わらない、一日を過ごしていくだけ、僕、いや私は、白浪 冬草は高校一年生さらに詳しく言えば、3か月と15日6:00。

 これまでこれからも刻刻と流れるときの中に、私はいくら希望を持つことができるだろうか、今までの人生振り返ってみても、これと言って自分の成長をうかがえることは、よくわからない、ただ漫然とした火を今日も過ごすのだろう。

 一時間をかけようやく学校に着くことができた、教室に入るといくらかの友達と、私の幼馴染が私を迎えてくれた。

 「おい~す冬ちゃん、また夜更かしかい?」

 「ん~、そんなことかな、くーは、宿題終わった?」

 「もちろんじゃ~ん、冬ちゃんはゲーム三昧ですか~、ふせっせをいい加減に治さないとにと体に毒だよ、もう運動はしないの?せっかくいいもの持ってるんだし。」

そういうと私の幼馴染、尾根 空は、私の太ももをさする。

 「やめろよ、何度も言ってるだろう、もう剣道なんて暑苦しいだけの不快な協議はしないし、わざわざ、推薦をけって、こんな高校入ってきた意味がないだろう。」

 そう私は、小中と9年間剣道をしていた、好きでもないい剣道を、夏は湯がるほど暑いし、年中汗は臭いし、筋肉はつく、あまりいいことはなかった気がする。

 そうした会話を今日も数回繰り返しあっとゆうまに学校が終わってしまった。

 帰りのバス一人で、想像するくーのことを、今日も私とは対照的にかわいかったとか、もし、もしも好きだと言えたらとか、そんなどうしようももないことをグダグダ考えて、寝たふりをした。

 家についてからも、散らかった部屋にひとり夜勤の母が残してくれた晩御飯を食べて、今日は早めに寝た、もう少し世界が都合のいいように回ってたら。

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