それでも人生は進み続ける

豆腐ハンバーグ

第1話ーーダメ人間はやっぱり変わらないーー

クリスマス目前の冬真っただ中、深夜午前0時

流行りが終わりつつある今年爆発的人気となったアニメを築7年の1Kの自宅で垂れ流しながら俺はぼぅっとしていた。


失恋をした。

向こうの3股だった。というかそもそも付き合ってなどいなかったけど。

可愛くて活発的な子だった。化石じゃないかと思うくらい古臭いポチポチげーで知り合った俺たちはネットで意気投合して飲みに行く中になった。そして彼氏がいるのにも関わらずちょっとスキを見せてくるものだからコロッと落ちてしまったのである。馬鹿だ、完全に馬鹿だ。


最後しがみつくようにトークアプリを使ってまだ好きでも良い?と聞いてしまったのを死ぬほど公開している。もういやすぎてブロックした。アホの子かもしれない。


そうやって今までの行動を振り返ったうえで俺はちょっと前に流行った曲を呟いた

「夢ならばどれほどよかったでしょう」

・・・もはやポエム野郎である。でももう自制ははたらいていない。まぁ元から働いてはいないが。


そして俺はおもむろにスマホを弄りだした。探したのは今流行りの人気No1のマッチングアプリ…ではなく友人からサクラが多いからやめておけと言われたマッチングアプリである。もう自棄である。どうせまともなアプリ使っても俺みたいな糞ポエム野郎と誰も話しあってくれるわけないしそもそも今普通の女性と話した所で元気に話せず迷惑かけて終わるのがオチだ。なので金を採取する目的のサクラや業者等そっち系の人と話す方が健全と考えたのである。俺ってば天才!糞ち〇ぽポエム野郎でも考えることはできる!などと現実逃避している間に早速一人引っかかった。


今回は業者かソッチ系の目的の人のようだ。イイネと共にホベツ苺でどうですか。と記載してあった。幸い詳細と共に送られてきた集合場所は家から近く車でも行けそうだ。俺は早速約束を取り付け目的地へと向かった。

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