3 初体験のあと
私達はしばらくじっと抱き合いながら、余韻を味わっていた。すると、下の玄関が開いたような気がして真斗に告げると、「妹が帰って来た」と
真斗が途中まで送ってくれて家に帰った。妹の彩海は部活でまだ帰っておらず、母親も買い物に出ているようだった。「良かった」と私は心の中で思った。誤魔化すのは馴れたものだと言え、今日はさすがに顔を合わせるのはつらかった。真斗の汗の臭いが着いているような気がして、名残惜しい気持ちもあるが、シャワーを浴びる事にした。身体を洗い流していると、さっきまで真斗が触れていた感覚が呼び覚まされて動揺した。
シャワーから出ると、母親が帰っていてびっくりした。
「何を驚いているの。シャワーに入っていたの?」母親の問い掛けに「うん」とだけ答えて、自分の部屋に駆け上がった。
その晩ベッドの中で、真斗との行為をもう一度振り返っていた。真斗と結ばれて、名実ともに恋人と呼ばれる関係になった。私は真斗と一つになれて、
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