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  • 歴史モノは書きたいけどどう表現したら良いのだろう……と思っていたのですが、とても分かりやすい文章と表現で、お手本のような作品に出会えた気分です。
    故事が元になっているんですね。
    面白かったです。

    作者からの返信

    古代中国の故事を、始皇帝の時代に置き換えて書いてみました。
    わたしの場合、衣装とか言葉遣いの時代考証が緩いので突っ込み所は多いかと思いますが。

    まあ、時代は変わっても、人のやる事はあまり変わらないし……とか言い訳しながら書いています。(笑)

  • 企画から参りました。
    落ち着いた筆致、とても好みです。そしてこれは歴史好きにとってはもう……中国史には闇いですが、とっても面白かったです!
    ありがとうございます!!

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    二千年以上前のエピソードをもとに書いたものですけど、現代でも共感できるのは歴史の面白さだと思います。

  • お、歴史ものですか。カッコいいです。ころころ人が殺されるのもこの時代の中国らしいですよね。コンパクトにまとまっていてとても面白かったです。

    ただ紀元前210年って西暦ですよね?この時代の中国で西暦はちょっと違和感が……、と思って調べたら中国でも元号は漢の武帝から、この時代はまだ元号がなかったらしい。あらら困りましたね。結局このままでいいのかな。

    作者からの返信

    ゆうすけさん、コメントありがとうございます。
    ありますね、年号問題。強いていえば「始皇十五年」?みたいな表現になるんでしょうか。
    ただそうなると、いつの話だ?みたいになりそうですし。
    また、主人公の主観で語られる場合とそうでない場合も違ってくるかもしれません。
    考えると面白いですね。


  • 編集済

    これは見事な変化球ですね。

    1点、ご教示いただければ。
    200年ほど後に、ローマに置いて官報を告示する制度があったのは存じておりますが、秦において公文書を開示する制度というのはあったのでしょうか?

    追伸:
    ご説明いただきありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    この小説は古代中国の「太史の簡」という故事を元にしています。
    時代は春秋時代なので、始皇帝よりさらに300年くらい前、およそ紀元前500年頃の事になります。
    やはりこうやって宮廷内の公式記録を公開していたようです。

    ただ、秦でそれを行っていたかは分かりません。史官は置かれていた筈なんですけど。

  • 痛めつけられても、殺されても、真実を残そうとする史官達の熱い思いが伝わってきて、凄い!と一人唸っておりました。

    中でも、葵にもらった書刀をいそいそと使う詞の姿が一番の推しです。
    書刀のデザインには、桂花みたいな小さな花が彫っていたのだろうか、とか 螺鈿細工されていたのだろうか、とか一人妄想しております。


     すてきな話をありがとうございました

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    書刀に目をつけていただきましたか。
    文房具のなかで筆や墨、硯などに名品といわれるものが有るので、きっと書刀にも有名な名工が作ったものがあったんじゃないかなと思い、詞が探していた設定にしました。

    気に入っていただけたようで、嬉しいです。

  • あの企画内容から、この物語が思い浮かぶんですね。
    さすが、の一言です。
    迫力がありますし、生き様がカッコよかったです。

    作者からの返信

    和希さんと同じで、詞という漢字の「言」と「司」から、文書を司るという方向に向かいました。
    ちなみに、葵の方は、楊(ヤン)姓ですが、これは銀河英雄伝説のヤン・ウエンリーからです。(こちらは歴史好きという事からの連想です)

    和希さんの物語の続きを楽しみにしています。

  • 頭の中は日本内、現代で固定されていたので海外、歴史物に結びつくとは!すごい世界観……。

    作者からの返信

    ホシノユカイさん、こんばんわ。
    いつも仁志 水ぎわさんのコメントなどで、女子エロチームの活躍を拝見しておりました。まあ、他人事ふうに書いてますが、どうやらわたしもメンバーみたいなので、今後ともよろしくお願いします。(笑)

    普段、変態歴史コメディを専門としておりますので、どうしてもこういう方向に向かってしまいます。そういう習性なんですかね。

    おお。☆までいただいて、ありがとうございます。



    編集済
  • おおっ! この短期間に企画物二作目とは!
    しかも一作目が王道直球だったのに対して、今作は目を見張る変化球できましたねえ。……あれ? 前回のコメントでどこぞのバカが煽るようなことを書いたからだったりして(汗)
    さて杉浦ヒナタさんの過去作品でも張良の活躍でお馴染みですが、始皇帝には暗殺話がいくつもあるのですよね。死因が水銀中毒による毒殺だったという説も根強いですが当然その黒幕は趙高と言われていますので、作中の趙高や胡亥らによる始皇帝弑逆ストーリー自体はそれほど驚くことではないのですが――そこに春秋の『崔杼弑其君光』の故事を絡めてくるとは!
    これだけでも凄い着想なのですが、さらに企画のコンセプトに沿って綺麗に仕上げているのが本当に素晴らしい!
    中国の「歴史を後世に残す」という意識とそれに携わった人々には頭が下がります。公文書改竄を平気でする厚顔無恥な役人連中はこの小説を読むべき。
    杉浦ヒナタさんの本領発揮というべき傑作でした!

    作者からの返信

    「詞」「葵」と一文字の名前なので中国史も出来そうだな、とは一作目を書きながら思ってました。
    でも、煽られたから、というのは全く否定しませんよ。(笑)

    今のところ、この自主企画に歴史小説を持って来た変態は、わたしだけみたいですね。(自慢していいのやら、ですが)こんな事は許可していない、と企画主さんに怒られなきゃいいんですけども……。

    でも、文言の曲解と拡大解釈は、資料を当たりながら書く歴史小説の醍醐味ですから。(最後に開き直ってます)

    うれしいコメントとレビューをありがとうございました。





  • 編集済

    「崔杼、その君を弑す」の故事!
    ヒナタさんが小説に書くと、こういう感じになるのですね! 淡々と書かれた故事に、躍動する肉がつき赤く熱い血が流れました。
    私は『史記』の講座に通っていますが、時々、文字を使って記録として残すという人の<業>の怖さを感じる時があります。司馬遷と、エジプトの書記座像とが重なる時があります。あのぱっちりと見開いた目、司馬遷もあんな目をしていたのだろうかと思います。

    作者からの返信

    その当時、司馬遷がおかれていた状況を思うと鬼気迫る思いがします。宮刑を受けてまで歴史を書き続けたのは何故なのか。書かなければ自分を保つことが出来なかったのか、とか考えます。

    今回、史記などの短い文章から、物語を膨らませていくのは愉しい作業でした。

  • くそ。
    コッチもカッコいいじゃないか。
    「書く」ということにプライドを持つ。
    ときには、プライドが血を流すこともありますが
    書かねばならぬものは、世に出ねばなりません。

    言葉として。
    文章として。
    くそ、もう一度言おう。

    かっこいいぜ、こいつは!

    作者からの返信

    太史公 司馬遷もそうですが、こういう人たちが二千数百年前に実在して、史書にも載っているというのが、一番凄いと思います。
    史官であるからには、殺されても事実は曲げない。
    もう、大好きな人たちです。
    (でも、間違っても真似は出来そうにないですけど…)

  • すごいなあ。さすがです。読み応え充分です。

    作者からの返信

    なんか久しぶりに、書ききった~という感じです。
    あ、そうか。コメディパートが無いから、疲れただけかも。(笑)

  • 最高です。
    そして東洋史学専攻として、この発想がなかったのが爽やかに悔しいくらいです!
    勿論私の好みもありますが、今回の企画でストーリーの内容、密度、展開、終わり方、全てにおいて最高のレベルです。
    凄いものを読んでちょっと興奮しています!

    作者からの返信

    ちょっと反則かな、とは思いましたが、詞と葵、どちらも名前が一文字だったので「これは書くしかない」と。一応、ルビは振ってませんし。(笑)

    これは夏頼さんもご存知と思いますが、「崔杼、その君を弑す」の故事をベースに、時代を秦末に設定したものです。
    あの史官たちの話がすごく好きで、こうやって書けて楽しかったです。

    こんなに褒めていただいて、本当に嬉しいです。ありがとうございました。