セカイノメツボウ

日景の餅小豆

プロローグ

 ウィーン、ピーピーピー……

 パソコンやらタブレットやら、スピーカーやら、電子機が散らばり、無数のコードが床をはう6畳半の暗く狭い部屋に一人の青年。

 カタカタカタ……


『一週間前、世界の滅亡が告げられた。

 それはあまりにも唐突で、残酷な……』


 そこで私は思い出したかのように筆を進める手を止めた。


『うーん。じゃあ、今日は世界が寿命を迎える一日前の話をしようか。』


 タンッ

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