どーでもいい毎日のどーでもいい日常

にゃべ♪

猫耳娘パレット編

夏の辺りの話

第1話 エコバック買ったけど……

 ここはみかん県にあるメルヘンタオルシティ。とても温暖で過ごしやすく、夏はそこまで暑くならず、冬はそこまで寒くならないと言う一年を通して結構過ごしやすい気候の街です。台風もほとんど上陸せず、大きな地震も起こっていない、何かに守られたような土地だったりもします。

 主要産業は造船にタオルの生産。タオルは全国的な知名度があったりします。


 そんな街の片隅に、猫耳娘のパレットがいました。彼女はどうやらある悩みを抱えていたようです。出かけようとしてオレンジの袋を手にした時に、その異変に気付いてしまったのです。


「ああっ、エコバックが破れてる~! これじゃあ使えないじゃん!」


 そう、その袋はエコバックでした。買い物に出ようとエコバックを手にしたところで、破れているところが目に入ったのです。折角のエコバックも破れていては使い物になりません。

 がっくりと肩を落としたパレットは、新しい代わりのエコバックを買う事にしました。


「新しいの、またスーパーで買えばいいっしょ!」


 破れたエコバックを買ったのがスーパーだったので、代わりも同じスーパーで買えばいいと彼女は単純に考えます。そうしてスーパーにやってきました。入り口でアルコール消毒をした彼女はエコバック売り場を探します。


「あ、あったあった。高いのから安いのまであるし……このカワイイのにしよっと」


 パレットは300円くらいの猫がプリントされたエコバックを選びました。そうしてすぐにそのエコバックを使う時が来ます。彼女はエコバックを広げて中に商品を詰め込もうとしました。


「あ、何か安っぽい……」


 300円くらいの可愛らしいエコバック、中身はたくさん入りそうなのですが、袋いっぱいに商品を入れるとすぐにバックが傷んでしまいそうな感じだったのです。そのあまりに耐久性に不安のあるバックの作りに、パレットは大層失望したのでした。


「もっと高いの買えば良かった。とほほ……」


 エコバック、適当に決めてはいけませんね。買いだめ用に使うなら丈夫さをメインに考えましょう。まぁ、安っぽそうに見えた新しいエコバックも実は割と丈夫なのかも知れませんけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る