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空に走るへの応援コメント
此度、自主企画にご参加くださりましてありがとうございます。
大変素晴らしい作品に出会えたと感じました。
ノスタルジックな(しかし今も確かにどこかに存在する)雰囲気と、穏やかな地方だからこそのB級感あるイベントと運営、そこに巻き込まれていく主人公たち。世界観がとてもしっかりしているからこそ描けた、確かな人間ドラマがそこにありました。
シンプルかつ読み安い筆致でありながら、軽快な語りが随所に見られて、地の文をとても楽しむことができました。特に前半は文芸としてのクオリティが高いと感じます。
しかしその中で、突如として胸にささるセンチメンタルなフレーズが気持ち良い。
▶︎ 車はパスポートじゃなかった。詞こそがあたしを外の世界に連れ出してくれるパスポートだと気づいたからだ。
▶︎ 雨は好きだ、世界と遮断してくれるから。
→ここから先続く感じが凄いすきです
▶︎ 思いつめれば何も見えない。たぶん、すこしだけいい加減に構えれば人生はうまくいくのだろう。
→とても大切な事だと思います
こう言った、人生の気づきのようなものが、モラトリアムの中に描かれていて、成長を確かに感じるのがニクイですね。
こればかりでは大分クサい印象になってしまうはずが、しかしそうならならないのは、ウィットに富んだ描写やどこか間抜けで暖かい町民や景色があったからでしょう。
また下記描写に作者としての技量を感じます。
▶︎ 半島の岬を目指すコースを考え、賞金は二百五十万円と奮発し、意気揚々とポスターをつくり広報を行い、たった三十人の参加を集めたのが一か月半前。
そして、出納役が賞金を持ち逃げして行方をくらましたのが一か月前だった。
→この短い文章の中に確かに世界観と踏んだり蹴ったりな様子が描かれており、「この先どうなるんだ?」と興味を惹かれます。
個人的に本作の読書経験は、代金を支払うに値するものと考えます。このクオリティの短編が満載なら私は課金します。プロクオリティと感じます(これは読者目線で言っています。私が読者ならお金を出して買わせて頂くという意味です)。
さて、筆致企画つき、ご指摘を。
筆致全体について、冒頭のクオリティが非常に高いがゆえに、後半の「駆け足感」「詰めの甘さ」を感じます。他者へのコメントでも述べられておりますが、短編としてのサイズに仕上げようとした事、あとは作者様の精神的体力の消耗を感じました。
冒頭は特に心地よく読め、ライトノベルとは一線を画す読み心地なだけに、もったいなく感じました。
これらは、後半、直接的な表現が増えたからだと思います。
恐らくは、日が経ち、何かのきっかけで文字数を気にせずに本作品を改稿する、なんて機会が訪れれば、そこで改善されるものと思います。
ただ、サイズが大きくなりすぎないようにすることは重要ですので、その選択は正しいように思っております。
本作はストーリーテリングに優れており、そしてノスタルジックな情景と、確かにそこに存在している人間をキャラクターとして仕上げることに成功している、傑作だと思いました。
改めまして、此度は自主企画へのご参加、ありがとうございました。
作者からの返信
ゆあん様
まずは企画を運営して下さり、ありがとうございました。多くの作家様と関われる機会は本当に楽しい経験でした。応援していた作家様の本企画作品を見て羨ましくなり、その日のうちにテーマや構成を考え、書き上げた時間は、コロナ下で味気ないお盆の最高の楽しみとなりました。
そしてご感想やご指摘ありがとうございました。何よりの励みとなります。
普段は長編を書いていますが、説明的になりすぎず、かつ情景と心情描写を成立させねばならない短編の難しさと楽しさを存分に味わうことができました。
ご指摘も仰る通りで、後半に直接的な表現が増え、丁寧に書きすぎると密度が薄まるとともに文字数だけが増えるので悩んだところです。物語を連続するタペストリーとしてデザインしているのですが、後半はその文字数(大きさ)に比してのテーマ性・物語性の質量のバランスが崩れ、前半と並べて飾ると違いが出すぎてしまい、どうしたものかと一番労力を費やしたところでした。当初は四千字でしたが、後半の部分を訂正するだけで六千字になり、うんうん唸りながら五千字になりました。今となっては表現の良い勉強になりました。短編は奥が深いですね。
書きながら物語や人物に愛着が湧いたため、いつか加筆や修正をしていきます。
よい機会をくださり、ありがとうございました。
空に走るへの応援コメント
こんにちは。企画から来ました、薮坂です。
これは良い青春レースムービー!
いやほんと、完成度がめちゃくちゃ高いですね。テーマがしっかりしていて、周りの環境もしっかり練られているので、これをこのままショートムービーに出来そうなくらいだと思いました。ものすごく面白い!
モーリスでレースってのも良いですね。ほんとセンス溢れる作品で、面白かったです!
作者からの返信
ありがとうございます!
なにより励みになるコメント、本当に嬉しいです。
このテーマで、明るく強く前へ一歩進めるために、1話完結ですがレース部分をあえて最後まで書きました。
三話くらいがちょうどいいのですが、冗長にならないよう行間は読者に委ねて何とか一話になりました!
ガレージでの秘密基地的な青春、最近ドラマやアニメでも少ないのでうずうずと描きたくなったんですよね。いい企画に出会えました。
子供以上大人未満(モラトリアム)の子達が居心地のいい場所を卒業して世界へ一歩踏み出す。そんな感じに仕上がって嬉しい限りです。
編集済
空に走るへの応援コメント
企画からきました。
爽やかないいお話でしたね。
この企画では車の話は比較的多いんですが、詞亡きあとのレースシーンをかっちり書いた作品はあまり見られないです。独特のお祭り気分が斬新でした。
女性同士のバディもとカーレース、一つ一つはよくある素材ですが、これを組み合わせるのはかなり珍しいかもしれませんね。とても面白かったです。
ただ、収入役が現金持ち逃げして賞金出せないから町民に勝たせる、という設定はちょっとリアリティ的には無理があるかなー、とも思います。少し時代設定を昔にしたら解消できるのかな。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございました。
何処まで明るくできるか、色々とためしてみました。
ジブリのイメージで書きましたが、なかなかあのように大団円にはなりません。いやはや、難しいですね。
時代設定について、他の方も、ふるいジブリの映画のようだと評してくれました。昭和から平成最初あたりの設定ならおそらくしっくりくるのかな、と改めて気づきました。
空に走るへの応援コメント
お見事でした。
レギュレーション通りなのに、悲しいけど湿っぽくない。
葵が思い出すのはいつでも詞の笑顔になりそうな気がします。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
丁度書いていたのがお盆の時期だったので、死を物語に入れるときに、悲しさと共に時間を共にした楽しさや感謝を入れていきたいなと思っていました。
また、中高校生でもない、大人でもない大学生を主人公にして、モラトリアムの時期を飛び出していくそのための成長を描こうとも思いました。
その結果が本作となります。
何よりも葵が思い出すのは詞の笑顔で、これからの人生を歩いていけるのだと感じていただいて嬉しい限りです。
お読みいただき、ありがとうござました!
空に走るへの応援コメント
秘密基地でせっせとメカいじりをしている葵と詞の遠慮のないやりとり、好きです。
「困った、困った」と汗をかきかき、まわりを巻き込んでトラブルを解決していく村長がとてもいい味をだしていて、物語が重くのしかからずに話がすすんでいくところがとても素敵です。
『思いつめれば何も見えない。たぶん、すこしだけいい加減に構えれば人生はうまくいくのだろう』
この言葉は私の心にとても響きました。すてきなお話をありがとうございました。
作者からの返信
ガレージでの作業ものの小説や漫画が少なくなってきて、少し懐かしんで描いた作品でもありました。町長のキャラは自分でも満足していて、彼を狂言回しとしてストーリーを進めていくのですが、思ったより軽やかに動かしてくれました。
思いつめれば、は葵が自分の世界に捉われず、詞の後押しによって肩の力を抜いて一歩を踏み出す言葉ですが、私の自戒でもあります。‥‥最近仕事が忙しく周りが見えていないので。さらばお盆休み。
いろいろなお話に会えてとても嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
編集済
空に走るへの応援コメント
車を弄るのが女の子二人で、自動車レースを目指すのが斬新です。
ミニクーパーはコミカルな雰囲気がします。可愛くてクラシカルで物語に味が出てますね。
>町民と外部の参加者たちが肩を組み、泥だらけであたしを応援してくれて
ここら辺がジブリ映画のワンシーンを彷彿とさせました。
友達と夢中に何かに熱中する時間って、かけがえのない、良い時間ですね。
作者からの返信
ありがとうございます。
ツナギでオイルまみれの青春もかっこいいかな、と思って書きました。大学時代で得るものは、技術もそうなんですけれど自分探しとか、自由度が高い分い高校よりも濃い友情や人間関係だと考えています。
友人から背を押され世界へ一歩を向ける小説でした。
空に走るへの応援コメント
オート三輪!
この単語にときめいてしまった私は誰??
私がまだ若かりし頃、山間部で時折見かけておりました。
恐らくマツダT2000だと思うのですが、林業を生業とする人たちにしつこく使用されていたようです。
三輪ゆえ前輪の切れ角が非常に大きく、旋回するように方向転換できるらしいです。狭い山間部で材木を積んで運ぶのに適していたとか。
後は、ダイハツのミゼットなんかが有名ですけど、実物が走っているところは見た事がありません。ミゼットⅡは四輪だったしね。
あ、最近のトライクじゃないよね。バイクを三輪に改造した奴。
あれ、免許は四輪で、ヘルメット不要なんだと。
どんな法なんだと疑問に思うのだが、乗りたいと思ったことはないです。
で、「モーリス・ミニ・クーパー」ですか。
そんなもの、よく修理できましたね。
パーツなんてあるわけないし、一から部品作るお金なんてないだろうし。
解体屋で仕入れたシャレードの部品使ってるとか??
いや、ここは突っ込みません。(突っ込んでるしw)
一つ気になったのが、略称で呼ぶなら「モーリス」ではなく「クーパー」ではないかと。
何はともあれ、終始楽しく読ませていただきました。
作者からの返信
ありがとうございます。おっしゃる通りマツダT2000です。祖父の田舎にありましたね。のせてくれませんでしたけれど。ああいうデザイン、とても好きです。
クラシックカーディーラーファン(主にエド)としては色々修理について描きこみたかったんですけれど割愛しました。
結局、正規パーツなんてあるはずもなく、つぎはぎだらけで動けるようにしただけのものです。車検なんて絶対通りません。なので坂の上で止まりました。大学生にはまだminiの改造は早いですね。でもポンコツな車を叩きながら修理して、走ってというくだりは入れたかったですね。ガレージの魅力はそこですから。ツナギをオイルだらけにして本番前に何とか動いた!でも壊れるかもね、というシチュエーションがしたかった‥‥。
呼び名はあえてモーリスにしました。クーパーにするとダイレクトに車のイメージなので相棒っぽいモーリスのほうがいいかな、と。またBMWのミニと混同しそうだったので。現行のminiクラブマンに乗っていますが、やはり昔のデザインに戻してほしい‥‥。絶対に買うのに。
空に走るへの応援コメント
タイトルだけでなく、プロットも共通の雛形がある企画なんですね。面白いですね✨
友の死という深刻になりがちなプロットで、悲壮感を伴わない明るいラスト。主人公の葵だけでなく、町のみんなが笑顔になれたのがよかったです♬
「海と空が世界を半分に分けていて」という箇所と、アイスを渡した時の二人の会話が好きです。
コメントを読ませていただいたら、私もすっかりジブリのイメージに(笑)
作者からの返信
ありがとうございます!
いや、皆さんの発想が凄い。中国の歴史を舞台にした方がいて、驚きと興奮の連続です。如何に字数を少なくして内容を濃くし、書かれていない行間をイメージで読ませるかが短編の面白さと腕の見せ所ですが、色々と勉強になりました。
読み合う企画もいいのですが、こういうみんなで作って、影響し合っていくのもWEB小説の醍醐味ですね。
やっぱりジブリはテーマがあって、映画を見た後は元気になれます。そんな元気になる小説を書けたのは嬉しい経験でした。
空に走るへの応援コメント
二人でひとつのものをクリエイトし、それを用いて”走る”、また走者を務めるはずだった詞の役割を葵が引き継いで走る、という設定が力強くて爽やかな作品でした。
> やっぱり葵は広い世界に出て走り続けて欲しい。
> 私はいっしょに行けないけれど、かわりにこの子に外を見せてあげてね。
自分の存在が葵を地元へ縛り付けていることに気付いていた詞が、旅のお供を手渡して葵を世界へ送り出すのも、ぐっときます。
レースのシーンは、ただ疾走するだけじゃなく緩急があって、特に坂から望む、海と空に続く一本道の光景は、葵の今後を示す美しく力強い情景描写でうっとりしました!
> 坂の下では多くの車が煙を上げ、リタイアした町民と外部の参加者たちが肩を組み、泥だらけであたしを応援してくれていた。
町長のなんだか憎めないキャラクターに加え、このあたりの描写は、古いジブリ映画に出てくるような、あっけらかんとした、たくましく生きる市民たちを思い出しました。(……と考えていたら、コメント欄でおっしゃっている通り、そのイメージがあったんですね!『紅の◯』は私も好きな作品ですが、あのドタバタ明るい感じ、この町内レースでもよく表現されています)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
友の死を超えてというテーマは王道で、学生時代に作ったラジオ、テレビドラマでは良く使った設定です。この話に似た子供用の学校劇の台本を作ったこともあります。齢を取るにつれて子供達には悲しみを背負って生きるだけじゃなく、悲しみを受け入れつつポジティブに生きていく姿勢を持って欲しくなりました。
そうなると自然にジブリ的な明るさや強さを入れる感じになっちゃいました。ジブリ風に視覚的にイメージしてから書いています。
町長、私も好きなキャラです。共感していただき嬉しいです!
編集済
空に走るへの応援コメント
読んだあと、タイトルにジーンとしました。
なんかフィ○(紅の○)みたいな女の子を想像してしまいました。
農道や田んぼで往生する車がほほえましい(笑)
実際これ見てみたいなぁ、と思ってました(^-^)
作者からの返信
ありがとうございます!
カクヨムの自主企画イベント「筆致は物語を超えるか」というもので、主人公の名前・詞が途中で死ぬこと・主人公は「走る」のが好きだったが、やめていたこと・故人の詞からの手紙で前に進むこと・天気雨というプロットだけを共有して、それぞれ小説を書いていこうという企画に参加しました。
16人くらいが書いていて、何か面白そうだなぁ、と思って参加しました。他の方々は演劇を舞台にしたり、マラソンにしたり、違う表現を味わって楽しんでいます。
他の作家様が悲しくも一歩を踏み出す話が多い中、違いを出すためには最後は明るく盛り上がって終わりたいなぁ、と思ってジブリ的(全くその通りでフィ〇や紅の〇の最後のドタバタレースのイメージです。お見事!)なドタバタを経てから終わろうと思って書きました。
最後の天気雨で涙が拭われるシーンは、詞の行ってらっしゃい、という意味と、優勝の時の写真は笑顔で、といったメッセージです。
なので映像にするならば最後は新聞記者がカメラを向けて、最高の笑顔でシャッターを切る、という感じですね。
編集済
空に走るへの応援コメント
こんにちは。いいの すけこです。
自動車レースということで、葵と詞(少なくともどちらか片方)は男性かと思ったら、女性二人組!自動車と女の子、かっこいい!
>雨音が優しく包むようにあたしの泣き声を掻き消してくれた。
>美しい空から降る雨は優しくあたしの涙をぬぐってくれた。
このお話の中では、雨がいつも葵を慰めてくれる存在であるのが素敵ですね。
あと、パスポートのたとえもすごく好きです。
作者からの返信
ありがとうございます!
おっしゃる通り雨は厳しい時もありますが優しい時もあります。今回は雨を詞として仮託して話を作りました。最後の天気雨は、いってらっしゃい、と優勝の写真は笑顔でね、という詞の気持ちを表現してみました。
こういう企画は初めてですが楽しいものですね。
空に走るへの応援コメント
夏頼さん、こういう作風というかジャンルも書けるんですね!
明るい話に段々と影が落ちていって、でもそれを乗り越える。夏の茹だるような暑さと鄙びた田舎感が、いい感じに物語のトーンを柔らかな感じにしてるなぁと思いました。
自主企画「筆致は物語を超えるか」は私も気になっていて、いつか参加してみたいなぁと思っとります。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
作品の流れもその通りで、晴れ→雨→晴れで場面設定をして、田舎のさびれた、でも何か生活力のあるところをアクセントにして物語を書きました。
こんな企画があるのを知って、思わず飛びついてしましました。いろいろなジャンルを書くって面白いですね。
WEB小説の交流の楽しさを知りました。
空に走るへの応援コメント
うわー、こう云うの大好きです。
最初に出て来たアイスはソーダ味ですかね。棒が二本ついた。
ミニ、しかもモーリス! それを整備する(たぶん)ツナギの女の子。
それが軽トラや三輪トラック相手に田舎道を疾走? する場面を想像すると、頬が緩んじゃいます。
ちょっと切なく、コミカルで。楽しい物語でした。
作者からの返信
ありがとうございます。
ヒナタさんの作品を見て、こういう企画って面白いなと思い、時間があるうちに描いてみました。普段とは違うジャンルを書くのは楽しいですね。
きっかけをつくっていただき、ありがとうございました。
仰る通りダブルソーダです。売っているところがないかなぁ、という私の願望でした。
空に走るへの応援コメント
夏頼様
はじめまして。企画から来ました。
葵と詞のキラキラした青春と、悲しい別れ。
でも、その二人に車が寄り添ってくれているような、車が第三の登場人物みたいな気分になるくらい、生き生きとした描写だと感じました。
明るい町民の雰囲気もあって、悲しいお話がさわやかな物語になっていると思いました。素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、お読みいただきありがとうございます。車を人物に例えていただいて嬉しい限りです。モーリスは葵の相棒となって彼女を色々な世界に連れ出してくれると考えていました。