カクヨム・アルファポリスへの初投稿―カクヨムPV伸びない問題
初投稿作『口下手伯爵は侍女と喋りたい』は、2020年5月末から6月初めにかけて『小説家になろう』にて公開しました。
そこから2か月ほどの時を経て、いよいよ『カクヨム』『アルファポリス』にも投稿してみることを決めました。経緯や動機については2話目の『不純で切実な動機―そうだ、小説、書こう。』でお話したとおりなので割愛します。
投稿のタイミングにこれだけのラグがあったため、『カクヨム』と『アルファポリス』に投稿開始する段階では、すでに三作目の『転生侍女は完全無欠のばあやを目指す』も終盤まで書きあがっていたため、先に他の作品を投稿するということも考えました。
しかし、他サイトへの重複投稿の理由としては、リワードや投稿インセンティブの存在が気になるという理由以上に、投稿の仕組みや伸び方等にどんな違いがあるのか、読者からの反応はどうなのかなど、「わたし、気になります!」と言いたいことがたくさんあったのです。
そのため、『小説家になろう』との比較のためにも、順を追って一作目から投稿するのが良いだろうと言う結論に至り、最初にまとめて投稿した話数も、その後の更新時間や頻度もなるべく揃えて投稿しました。
もちろん、サイトによって予約投稿で設定できる時間が違ったり、読者層が異なる=読んでもらいやすい時間帯が違ったりすることもあると思ったので、多少ずらして検証したこともあるのですが、正直言って投稿時間による違いを証明できるほど大きな差は生まれませんでした。
というより、他サイト、とくに『カクヨム』においては当初あまりにも誰にも読んでもらえなかったため、検証になりませんでした…。これは他の投稿者の皆様の近況ノートやエッセイ等を拝読しても、誰もがぶつかる壁なのではないかと思います。
『アルファポリス』はPV数が分からないので伸びが分かりにくいですが、それでも『カクヨム』がいちばん反響がないのは明らかでした。
ではどうしたら『カクヨム』でも自分の作品を見つけてもらえるんだろうと試行錯誤してみた結果、私の初投稿作品にはいちばん重要なタグが付いていなかったことに気付きました。
そのタグの名は…『短編』
これは完全に盲点でした。『小説家になろう』や『アルファポリス』では最初から自分で短編・長編というのは設定してますし、タグをつけるまでもなく検索もしやすくなってますから。
『カクヨム』であまりにもPV数が伸びず、ではどうやったら自分の作品を見つけてもらえるんだろうと思い、トップページから自分の作品を見つけるための動線を確認しました。すると恐ろしいことを発見してしまったのです。
すでに人気作やランキング入りしているものでない場合には、基本的には検索で見つけてもらうしかない。しかし、筆者本人ですら、自分の作品を検索で引っかけることが非常に難しかったのです。そこで気付いたのが、以下のタグの存在です。
短編 / カクヨムオンリー / ライトノベル / 日常 / 高校生 / シリアス
まず、これらのタグは人気タグとしてトップページの最上部に表示されることが多い上に、「小説を探す」という検索画面に移ったときにも必ずいちばん上に表示される固定タグです。
つまり、多くの人は検索して自分好みの作品を見つけようとした場合、まず最初にこれらのタグでソートします。ここでポイントなのが、「検索ワード」ではなく「タグ」でソートする流れになっているため、たとえあらすじに『短編』と書かれていようと、このタグがついていないと見つけてもらえないということ。
もちろんジャンルや小説の長さからも検索できますが、最初にクリックしやすい位置にこれらのタグがあるため、大半の読者の方が最初にこれらのタグを使って絞り込んでから、詳細条件を設定して好みの作品を探すのではないかという仮説を立てました。
そして、この『短編』タグをつけてから、半日で40PV伸びました。それまでは一日あたり約20PVだったことを思うと、どれほどの効果かお分かりいただけるかと思います。
ついでに、ほぼ同じ投稿条件で投稿した二作目の短編投稿時には最初から『短編』タグをつけたところ、投稿から一時間で10PVとなりました。一作目の投稿初日なんてGoogleアナリティクスで自分のアクセスをはずしたら3PVくらいでしたよ…それも24時間かけて…
そんなわけで、それ以来私は必ず人気タグは投稿時につけることを決めました。二作目以降はポツポツとPV数が伸びているので、やはり多少の効果はあると思っています。
また、最初は尻込みしていた『カクヨム』独自の自主企画に少しずつ参加を始めた際にも、若干のPV数の伸びは感じました。元々が少ないので本当に「なんとなく」程度の感覚でしかないですが。
自主企画は読む側としても興味を惹かれる企画があったり、このテーマで書いてみたいなと思うものがあったりして、『カクヨム』ならではの楽しさがあると感じています。
自主企画の場合、同じ企画に参加中の作品への評価はランキングに反映されないという仕様のようですが、それ以上に他の作家さんから反応をいただけたり、読み専の読者の方が企画をきっかけに作品に気付いてくださったりすることもあるので、圧倒的にメリットの方が多いと感じています。
今後もいろいろ挑戦してみたいと思います。
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