第4話 首切り

 空が涙を流している。

 自分の処刑に、あの空までもが悲しんでいるのだと思った。

 生まれてこの方、ぶら下がることしかしてこなかったのに、最期は悲しんでくれるものがいて私は嬉しかった。

 しかし本音を言うと、私は雨よりも晴れの方が良かった。



 晴れだったらてるてる坊主の私は、処刑されなかったのになぁ……。

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