第6話~第10話
アップデートや新ステージということで久しく触れていないゲームを起動することはよくある。お祭り騒ぎのようなそれで楽しむのもまた悪いことではないだろう。ただ、勘のみならず操作方法を忘れかけているので思い出すところからで仲間たちに迷惑かけちゃうんだな。
ゲームがおもしろいからということがきっかけで歴史や地理に対して興味を持てるようになることはいいことだよねと話題を振ったら、そんなのは邪道じゃないかと反論されてしまった。でもさ、君は漫画で漢字の勉強できるって言ってたとカウンターをくらわせた。
最近、天気予報が外れる。これが利用側なら深刻に悩むことはないのかもしれないが、気象予報士としては死活問題なのだ。脚を振り上げたら靴が脱げたので、やけくそで靴占いを採用したら的中率が跳ね上がり、皆に感心されるものの、まさか靴占いとは言えずにいる。
昔に比べて天気予報があたらなくなっている気がするけれど、そもそも結構前から梅雨入り宣言の翌日は晴れて、梅雨明け宣言のときは雨が降るという印象が強い。
今回もこの感覚に従って傘の有無を決めたら、謀ったかのように天気予報があたって虚しくなった。ちくせう。
蝉の鳴き声で夏の訪れを感じる。眠たい目を擦りながら冷蔵庫から冷たい麦茶を取り出してごくりと飲み干した。窓の外に目を向けると漆黒の宇宙。スピーカーからは蝉の合唱。人工的に季節の移り変わりを演出しないと、人はおかしくなってしまうらしい。
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