二人の巨匠の対比が面白かったです。クラークの作品は好きだけど、『宇宙への序曲』は読んでいなかったので、とても興味をひかれました。ハインラインは苦手意識があるので、これからも読めないかもしれないけど……。
作者からの返信
お読み下さりありがとうございます!
昔のSFは、読めば退屈だと思いますが、
月ロケットを自宅のガレージで組み立てたり、
中古車センターみたいな店でセコハンの宇宙船を買うような、
おおらかなロマンが漂います。
描かれている未来社会は、
エアカーはあってもケータイが無いという、
不思議な異世界風物詩になっており、
半世紀前の『サンダーバード』が、
今観ても俄然ピカピカしているような面白さがあります。
思えば、21世紀の異世界ファンタジーのラノベでも、たいてい、
ケータイの無いレトロフューチャーな舞台設定が多いので、
同じ感覚で、オールドSFを味わってみるのもオツな趣味かも。
きっと琥珀色の味わいですよ。
楽しい馬鹿話(褒め言葉)をありがとうございました。
作者からの返信
お読み下さりありがとうございます!
思えば1960-70年代に翻訳されたSF作品、名作揃いでしたね。
ハヤカワの世界SF全集が刊行された1968-71あたり、最高でした。
正価ではお高いので、実際に読んだのは後日のことですが……
全集や文庫本で、『冷たい方程式』『たんぽぽ娘』
『たったひとつの冴えたやりかた』などに涙したことを思い出します。
1962年発行の『こども科学館 うちゅう りょこう』(国際情報社)で
未来の宇宙船の見開きイラスト(小松崎茂先生?)があり、解説文が、
「原子力ロケット 原爆をつづけて爆発させて進みます」
恐ろしいことを、ヘロッと書いてあるものです。
当時の子供たち、そんなものだと思っていたのですね。
しかしSFとしてとらえれば、無責任だけどおおらか。
それだけアイデアも突拍子もなく楽しくて、
スケールがドーンと大きかったような。
スミスの『レンズマン』シリーズで、
“太陽系を一個の真空管に見立てて”超巨大電子砲にする発想なんか
小躍りしましたね。あまりにもわかりやすくて。
そりゃ宇宙は真空だから真空管にできる……
SFが本当に面白かった時代のことです。
最近のSFはどうも話が細かくて難しい……
と、ぼやくのはロートルの証拠でしょうが、
やはり、昔のSFの方が心躍るのです。
スター・ウォーズだって70-80年代のエピソード4-6が本当に面白くて、
21世紀の作品はやたら理屈っぽくて毒にも薬にもならないと感じるのは、
私だけではないと思うのですが……
(返信が遅くなってすみません。エッセイ書くだけで精一杯でした……)
もともと古典SFは好きだったのですが、読書に割ける時間が少なくなってくると、まだ読んでいない新しい本に埋もれて読む機会が少なくなり、しだいに熱意もくすぶっていました。
このエッセイで再点火してもらった気持ちです。
ありがとうございます。
作者からの返信
お読み下さりありがとうございます!
返信が大変遅くなって申し訳ありません。
作品原稿を書くだけで精いっぱいでした。
古典(あるいは古典的なテイストの)SFって、いいですよね!
『たんぽぽ娘』『冷たい方程式』『たったひとつの冴えたやりかた』
『銀河帝国の興亡 三部作』『火星年代記』『月は地獄だ!』
チャンドラーの『銀河辺境』シリーズも最高!
『アルジャーノンに花束を』は、SF全集の中編版が好きです。
小説版の『メトロポリス』や漫画の『11人いる!』も。
映像作品もそうですね。『2001年宇宙の旅』が
60年近く昔の古典だなんて、信じられないほど素晴らしい。
『プリズナーNo.6』や『マックス・ヘッドルーム』も英国産の傑作。
にしても最近の作品はなんとも理屈っぽくて、面白くないような。
つまり、SFにおいても「失われた30年」が言えるのかな?
『ゴジラ-1.0』を観ても、1954年の『ゴジラ』の
足元にも及ばない感じがするのです。
21世紀の私たちは、夢を見なくなったのでしょうか?