ヒーローに助けられました

もう!お姉ちゃんがいなくても一人で冒険だってモンスターを倒すことだってできるだから…!えーい!

お姉ちゃんが付き合ってくれなかった怒りをそのままモンスターにぶつけて次々倒していくリボン、しかし調子に乗ってどんどん森の奥へと突き進んでいってしまいどんどんモンスターたちが強くなってることにリボンは気づかなかった。

あれ?あれあれ?

一撃では倒せなくなっていき一匹のモンスターを倒すのに時間がかかるようになってしまった。

うぐ…!この!負けるもんか!

それでも歯を食いしばって強がるリボンだがそれもそう長くは続かない、モンスターたちにどんどん取り囲まれ逃げ場がなくなっていってしまう

こうなったら必殺技だ!必殺如意棒剣!

白のちとせ剣を思いっきり伸ばしその一閃で周りのモンスターを全てなぎはらった!

はぁはぁ…!これでどうだ!まいったか!あれ…?

周りのモンスターは全て倒したリボンだったがその騒ぎを聞きつけて森の奥から更にモンスターたちが溢れてきた

ああ…!?

体力も魔力も必殺技を使い果たしたリボンにそのモンスターたちの群れを倒す力は残ってなかった!

うう…!やられる!

モンスターたちの魔の手がリボンに迫ろうとしたその時…!

まちなさーい!モンスター共!

ババッ!

えっだれ?

弱きを守り強きを挫く!空族ヒーローバディ様参上!

世界が一瞬止まったような気がしたがモンスターは突然現れた女の子のリボンに向けて構わず進撃を開始した。

ふっ…ヒーローの変身を待たずに遅いかかってくるなんて無粋なモンスター共ね…!でも想定内よ!必殺手裏剣

トルネード!

ヒーローを名乗る少女が放った手裏剣はやがて大きな竜巻になり全てを飲み込んだ、リボンの必殺技の10倍ほどの威力だった。

す、すごい…

あんた大丈夫?私が来たからには安心しなさい全力120%で守ってあげるわ!

あ、ありがとう

これがゲームで初めてできた友達との最初の出会いでした。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る