ライン
勝利だギューちゃん
第1話
夜
誰もいないアパートの、自分の家に帰る。
コロナの影響で、ステイホームをしていたが、
さすがに、そうも言ってられなくなり、数日前から、会社に向かう。
管理は徹底している。
手洗い、うがい、アルコール消毒はもちろんのこと、
アクリル板で、仕切られている。
他社との打ち合わせも、リモート。
退社後の、飲み会とかもNG.
僕は、帰宅の道についた。
「そうういや、あいつは元気かな」
あいつとは、彼女の事。
といっても、完全にお姉さんの立場で、世話を焼いてくる。
彼女の方も、仕事に復帰したようだ。
たまにラインとかが来るが、元気でやっているようだ。
そして、帰宅してドアをあける。
タイミング良く、ラインをを知らせる音がなった。
≪もしもし。
私。
今、帰り?私はもう帰ったよ。≫
「僕も今、ついたよ」
≪お帰り。お仕事お疲れ様
うがいはした?アルコール消毒は?手洗いは?≫
「全部やるところだよ」
≪まだ、やってないの?≫
「帰宅すると同時に、ラインが来た」
≪あっ、ごめんね。で、晩御飯は何にしたの?≫
「から揚げ弁当」
≪また?ちゃんと栄養のバランし考えないとだめよ。
私が言って、料理を作ってあげたいよ≫
「7種類しか作られないくせに」
≪バカにしないで。コロナの間に、14種に増えたよ≫
「努力家だね」
≪あなたのためだもん≫
「世話女房」
≪いやあ、それほどでも・・・≫
「褒めてない。半分は」
≪もう半分は?≫
「もし、結婚したら、お世話になります。」
≪味気ない、プロポーズだね≫
「また、改めてします」
≪うん。待ってる≫
他愛のない?やりとりが続く。
≪ねえ、コロナが落ち着いたら、どこへ行きたい?≫
「イルカに会いたい」
≪いいね。行こう、楽しみだな≫
「コロナがなければ、行く予定だったんだけどね」
≪うん。待ってる。じゃあ、必ず生きて会おうね≫
「死んでたまるか」
そう・・・
彼女と一緒になるまでは、死ねない。
コロナのせいで、お金だけは溜まっている。
彼女には、少しいい指輪を贈れそうだ。
彼女は、僕よりも年上。
僕には、あってるかもしれない。
コロナに負けるか!
俺たちの愛で、たち無うかう。
ライン 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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