俺は貴方の気持ちを知りたい

ココナ

第1話プロローグ

 俺は増田心待高校2年生だ

 趣味はゲームと 読書という至って普通の青年だ。

 梅雨が過ぎ本格的な夏を感じさせる暑さがやって来たと感じる、そんな暑い日に何をしているのかだって?

俺は特徴的な黄色のショッピングモールが見える街の中、大変な状況に陥っていた。


 「シンくん少し待ってください、そして一緒に帰りましょう」


息をきらせながら、俺は言う


 「ハァハァ、いや、絶対に待たないから、お前は早く家に帰れよ、俺は昨日買ったゲームを早くやりたいんだから!!」


 「絶対に嫌です、シンくんもしかしたらゲームばかりの生活じゃないんですか?たまにはゲーム以外で遊ぶ事も大切ですよ。だから私ゲーム以外の遊びを教える為に貴方と帰ろうとしているのですよ♪」


「ゲームの遊び過ぎとか、お前は、俺の母さんかよ、絶対に家に帰ってやる!!」

 

通行人に変な目で見られながら、俺は逃げている。

 そして今俺の事を追いかけてるコイツは、黒髪のロングヘアーで首に赤色の光っている石をつけているのが 特徴的な鈴本新開という女だ。

 もし、俺がラブコメ主人公ならこのままオシャレなカフェに行って、そのままLANEで連絡先を交換し、リア充ライフを楽しんでいたかもしれない....

 だが、俺にはそんなのは無理なのだ....

 というか絶対無理!!

 俺は新作のゲーム乱闘オリックスブラザーズをやらなければいけないのに....

 はぁ、何でこんな事になってしまったのだろう.....

 俺は確かに何でとは思っていた、そして確かに面倒臭いとも思っていた、だが不思議とこの女の事を俺は多分、”心から嫌いにはならない“と思う。


それに俺は普通の男だ、だがある”能力”を持っている、それが原因かもしれない。

俺は、空を見上げながら、この鈴本新開から逃げながら今日を振り返ってみた。


 話は今日の朝の6時まで遡る。


 続く



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る