プロローグ3

セツは912歳で天寿をまっとうし楽園の創造主を引き継いだ

セツは創造主達から許しを貰い自らの妻である天に

創造主の祝福を分け与えた。

上にあげられた水に過ぎなかった天が創造をなせるようになった

理由である。

さて創造主になったセツには心残りがあった。

それは父アダムのために作られながらアダムの助け手、伴侶と

なれなかった者エヴァより前に作られた者たちのことであった。

妻である天にセツは相談してセツは彼女達を妾にすることとした。

天は最初、嫉妬をしたがそれが自分の愛した夫の優しさゆえに

妾をとることを許した。

アダムの妻となれず楽園に捨て置かれていた者たちは多いに喜んだ

彼女達はセツの助け手となれたことを祝いセツを愛した。


これが人間ではない異形を人間が愛せる理由であり

人間が異形を愛せる理由である

そして異形がセツの子孫のカタチすなわち人に化けて

地上を徘徊することを許される理由である。


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