プロローグ2
これはセツがまだ人間であり妻を娶った時の話である
さて地上にアダムとイブの子供が溢れたころ
創世2日に作られた天はセツを好むようになっていた
だが天はただ青空であり人と交わるカタチがなかった
ゆえに天は創造主にみならい模して自らを人のカタチにした
ゴレム(土人形)を作りその中に宿り、人の子らのうちに紛れ込ました。
人間に化けた彼女は自らを『アリス』と名乗った。
セツはアリスの美しいのを見て自らの妻とした。
アリスは天である自分より短命で老いるセツに悲しみを
覚えていた。
そしてアリスは自らが実はアダムとイブの子供、カインの子でもない
事実をセツに告白した。
いずれ自分はあの天に帰らねばならないと
老いるセツの手を握り涙をしていた。
セツは妻アリスに言った。
『なら私は死後、愛する君のもとへ必ず行こう。』と
これがセツの子孫が死後、天に迎え入れる理由である。
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