コメディ・恋愛・ヒューマン映画
〇イエスタデイ
2019年 イギリス
1時間56分(スタッフロール込み)
監督 ダニー・ボイル
出演 ヒメーシュ・パテル
リリー・ジェームズ
エド・シーラン
視聴 字幕
タグ
#音楽 #コメディ #ハートフル #ラブロマンス #良BGM
#レビュー筆者お気に入り
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「自分だけがビートルズを知っている? バスに衝突されたらビートルズが存在しなかった世界へ…… ビートルズの曲を自分の曲だと偽って歌い、世界へ打って出た男の成功と失敗。苦悩。そして見つける大切な物」
今回はイエスタデイを紹介します。
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~あらすじ~
幼馴染でマネージャーのエリーに支えられ、全く売れないながらもシンガーソングライターとして生きていたジャックは、ある日、自分の才能に限界を感じて音楽活動を辞める決断をした。
だが、その夜、世界中で同時に12秒間だけ停電すると言う謎の現象が起きてしまい、帰宅途中だったジャックは交通事故に遭って大怪我を負ってしまう。
病院で目を覚ましたジャックだったが、友人やエリーと話をしている内に、世界中からビートルズの存在が消失していることに気づき、愕然とするのであった。
僕だけがビートルズを知っている?
自分の曲と偽って歌ったビートルズの曲は人々に注目され始め、チャンスを掴んだジャックの音楽活動は大成功すると思われたが……?
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感想
Oh! Yeah!
そんなわけでイエスタデイの感想です。
この映画はビートルズの曲に詳しくないと楽しめない……と思われた方もいるかもしれませんが、そんなことありません!(ちなみに筆者もあんまり詳しくないです)
あ、もちろん、ビートルズの楽曲を知っていればより楽しめるかもしれませんが、主人公であるジャックがライブやレコーディング等でビートルズの名曲の数々を歌う事で展開していく物語は、ある種のミュージカル映画の様で、実にテンポよくドラマティックに物語が展開して、飽きが無いように作られています。
この映画で、素晴らしいビートルズの楽曲に触れるきっかけになって欲しいまであります。
さて、登場人物に関しては、主人公ジャックの幼馴染でマネージャーのエリーが本当に健気で、可愛い。
学校の教師をしながらもジャックの音楽活動を支え、励まして、良いことがあったら一緒に喜ぶ。
理想の幼馴染……!
ただ、こんな幼馴染がいながら、ジャックの音楽活動を断念する気持ちも分かってしまうのが、何とも言えない。
友達や、幼馴染は評価してくれて、励ましてもくれるのだけれど、ジャックの父親は本当に空気が読めないポンコツだし、母親も励ましてはくれるものの理解が深いわけでもなく……努力の成果に対して家族の理解があまり感じられ無いと言うのは、活動を反発される次の次の次の次くらいには辛いものがあります。()
しかも年齢や、仕事まで押し迫って来ると、もう……
と、この映画は、創作活動で辛い経験をしているたくさんの方にぶっ刺さるんじゃないかとも思います。
ビートルズの曲を武器に立ち上がっても、すぐに成果が出なかったところも妙にリアルで、実力や成果物と同等に、人と人の繋がりがすごく大切なんだなと思ったり。
あと、タグにも書きましたが、ラブロマンス要素も大分ありますので、お好きな方は期待しておいてください。
愛こそ全て……! 愛こそ全てです!
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総評
おすすめ度 ★★★★★★★★★★
ラブロマンス度 ★★★★★★★★★☆
異世界転移度 ★★★★★★★★☆☆
最初に設定を見た時、このカクヨムでも流行中の無双チート系、異世界転移物っぽいなと思いつつも、割とそう言うエッセンスが散見される一方で人生に苦しむ人間の在り様だとか、見落としてしまいがちな大切な物だとか、取り返しのつかない嘘に対する罪悪感だとか、そう言う物がビートルズの楽曲と共に繰り広げられる、誰もが持って苦しむようなリアルさを持った物語だとも思いました。
しかも、歌詞が物語の展開に合うんだ、これが……! Helpなんか、特に。
同時に、ビートルズは人生の苦悩だとか心の事を良く分かっていた人たちだったんだなぁ、とその偉大さを感じ取ったり。
笑って、ハラハラして、ドキドキして最後はほっこりする。
とても良い映画です。
自信を持ってお勧めします。
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